マイナビ、5月度全国のアルバイト･パート平均時給は41円増の1,235円

マイナビは、アルバイト･パート求人情報サイト｢マイナビバイト｣に掲載された求人広告データを集計した｢2024年5月度アルバイト･パート平均時給レポート｣を発表した。
　5月の全国平均時給は、1,235円(前年同月比+41円/増減率+3.4％)となり、前年同月比は21ヶ月連続の増加となった。職種(大分類)別前年同月比は、全16職種中12職種が増加、4職種が減少となった。｢飲食･フード｣は1,117円(前年同月比+48円/増減率+4.5％)。また、求人件数は前年同月比1.08倍で増加している。その他では、｢医療･介護･保育｣が1,507円(同+78円/5.5％)となり、2023年10月から8ヶ月連続で1,500円以上を推移している。求人件数も同1.47倍の増加となり、前年と比べて採用意欲の高まりがみられる。診療報酬改定による医療従事者の賃上げに向けた取り組みがアルバイト時給にも影響していることも推察される。
　エリア別平均時給をみると、全7エリア中で｢関東｣｢関西｣｢東海｣｢中国･四国｣の4エリアで前月比･前年同月比ともに増加。｢東海｣｢中国･四国｣は調査開始以来、最高額となった。｢北海道･東北｣は1,107円(同+53円/5.0％)と前月から引き続き1,100円台を推移。｢関東｣は1,306円(同+44円/3.5％)と、過去3ヶ月減少傾向であったが5月は増加に転じ、再び1,300円以上となった。
　三大都市圏の平均時給は、1,274円(同+41円/3.3％)となった。職種(大分類)別の対前年同月比は、全16職種中12職種が増加、4職種が減少となった。｢飲食･フード｣が1,150円(同+44円/4.0％)で、23年2月以降1,100円以上で推移している。こちらも、｢医療･介護･保育｣が1,576円(同+109円/7.4％)で、12ヶ月連続で前年より100円以上高い状態が続いている。
　なお、各エリアの｢飲食･フード｣は、｢関東｣が1,184円(前年同月増減率+3.9％)、｢関西｣が1,102円(同+4.3％)、｢東海｣が1,085円(同+4.2％)、｢北海道･東北｣が1,020円(同+4.1％)、｢甲信越･北陸｣が1,047円(同+4.5％)、｢中国･四国｣が1,023円(同+5.0％)、｢九州･沖縄｣が1,027円(同+6.0％)であった。
　同社キャリアリサーチラボ研究員の元山春香氏は、『5月のアルバイト平均時給は1,235円で3ヶ月ぶりに増加に転じ、広いエリア･多職種で前月比･前年同月比の時給上昇がみられました。特に｢医療･福祉･介護｣の採用活発化がみられ、平均時給は前年比5.5％上昇、求人数は約1.5倍の増加となりました。医療従事者などの賃上げに関して、厚生労働省から、2024年度に＋2.5％、2025年度に＋2.0％のベースアップという目標値が示されています。これに付随して医療･福祉従事者の時給は今後も上がっていくのではないでしょうか。アルバイト時給を含め、今後の医療･福祉業界の賃上げ状況が注目されます。』とコメントした。
※除外対象:給与区分が時給以外、給与金額が3,001円以上、雇用形態がアルバイト･パート以外
※関東:東京･神奈川･埼玉･千葉･栃木･茨城･群馬/関西:大阪･兵庫･京都･滋賀･奈良･和歌山/東海:愛知･静岡･岐阜･三重県/北海道･東北:北海道･宮城･青森･岩手･秋田･山形･福島/甲信越･北陸:新潟･富山･石川･福井･山梨･長野/中国･四国:広島･岡山･鳥取･島根･山口･香川･徳島･愛媛･高知/九州･沖縄:福岡･佐賀･長崎･熊本･大分･宮崎･鹿児島･沖縄

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