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外食トピックス

アイデム、「イーアイデム」会員を対象に仕事探しに関するアンケート調査

総合人材情報サービスのアイデムは、今年4月に、総合求人サイト「イーアイデム」を通じて求人に応募した会員を対象に、仕事探しに関する調査を実施した。そのうち、「パート・アルバイトの希望時給」「正社員の希望月給」「パート・アルバイトを希望する理由」「正社員を希望する理由」に関して掲載する。
■パート・アルバイトの希望時給は6割の人が1,200円以上を希望
 「パート・アルバイト」を希望する人に希望する時給を聞いた、「1,200円台」を希望する割合が最も多く28.9%、次いで「1,100円台」が20.6%となった。1,200円以上を希望する割合が約6割で、「1,500~2,000円未満」を希望する人も1割程度いた。2020年8月調査と比べると、当時のボリュームゾーンは「1,000円台」の44.6%で半数程度を占めていたが、現在は人によって希望額に広まりが見られる。希望の金額も上がっており、「1,000円未満」を希望する人は19.1%から0.5%に減った。以前の調査は2020年8月なので、そのころと比べると地域別最低賃金も上がっており、求職者の希望額も上昇している。
■正社員の希望月給は「20万円~25万円未満」と「25万円~30万円未満」が33.3%
 「正社員」を希望する人に希望する月給を聞いた、「20万円~25万円未満」と「25万円~30万円未満」がそれぞれ33.3%、「30万円以上」が22.2%だった。2020年8月調査と比較すると、「25万円~30万円未満」は6.9pt、「30万円以上」は4.9pt増加し、25万円以上を希望する割合が増えて半数以上になった。近年は物価の高騰などを理由に、以前よりも費用が掛かるものも多くなってきた。春闘での高い賃上げ率や初任給の引き上げなどに注目が集まったこともあり、より多くの収入を望む声が多くなっていることがわかる。
■パート・アルバイト希望理由は「自分の都合のよい時間や曜日に働きたいから」が約6割
 「パート・アルバイト」を希望する人に、なぜその雇用形態を希望するのかを聞いた。最も多かったのは「自分の都合のよい時間や曜日に働きたいから」で58.8%、次いで「生活との両立を図りたいから」が37.6%、「気楽に働きたいから」が30.4%となった。性別との関係をみると、「男性」のほうが「女性」よりも「気楽に働きたいから」が14.3pt、「正社員としての職が得られないから」が6.8pt高くなった。リラックスして働ける形を求めている人のほか、正社員へのこだわりを持ちつつ働ける場所を探している人もいるようだ。一方、「女性」のほうが「男性」よりも「扶養の範囲内で働きたいから」が19.2pt、「生活との両立を図りたいから」が13.3pt、「長時間(長期間)働ける健康状態ではないから」が8.8pt高くなった。家庭の仕事との兼ね合いでパートタイムを希望していたり、収入に目安を設けて仕事をしたい人が男性よりも多いことがわかる。
■正社員希望理由は「他の雇用形態より収入が得られると思う」「将来にわたって安定して働きたい」
 「正社員」を希望する人に、なぜ正社員を希望するのかを聞いた。最高値となったのは「他の雇用形態より収入が得られると思うから」と「将来にわたって安定して働きたいから」の58.3%、次いで「他の雇用形態より社会的な信用度が高いと思うから」が52.8%となっている。性別との関係をみると、全般的に性別における違いは多くはなかった。女性の方が多くの選択肢を選ぶ傾向にあるが、中でも「将来にわたって安定して働きたいから」が38.9pt、「他の雇用形態より教育制度が充実していると思うから」が11.1pt高くなった。社員教育にも力を入れている企業で正社員として勤めたいという人が男性よりも多いようだ。

【調査概要】
調査対象:「イーアイデム」の会員で4月1日~4月30日に求人に応募した人
調査方法:インターネット調査
調査期間:4月2日~5月5日
有効回答:294名
※調査結果は四捨五入のために合計が100%にならない場合あり

記事配信・制作協力/外食ドットビズ

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