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外食トピックス

ホットペッパーグルメ外食総研、トレンド座談会のテーマは「指定野菜」

リクルートの外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」は、外食のプロフェッショナルを集め、外食トレンドを発表するための「トレンド座談会」を開催しているが、今回は「指定野菜」についてアンケート調査を実施した結果をレポートした。
■次に「指定野菜」へ昇格しそうな「特定野菜」1位は「かぼちゃ」
 2026年度から「指定野菜」にブロッコリーが追加される。この「指定野菜」とは、消費量が多く国民生活上の重要性が高い品目として国が位置づける制度で、「指定野菜」に準じるものに35品目ある「特定野菜」があり、「ブロッコリー」がこれに該当する。そこで今回は、ブロッコリーを除く34品目の「特定野菜」から次に「指定野菜」へと昇格しそうだと思うものはどれか聞いた。結果は1位「かぼちゃ」(36.7%)、2位「サツマイモ」(31.9%)、3位「ごぼう」(25.8%)、4位「小松菜」(25.0%)、5位「生シイタケ」(18.6%)、6位「れんこん」(18.1%)、7位「アスパラガス」(16.8%)、8位「にんにく」(16.2%)、同率9位「枝豆」「ショウガ」(各15.5%)がトップ10であった。
■「もっと食べたい」と思っている野菜1位は男女とも「とうもろこし」
 「指定野菜」でも「特定野菜」でもないが、「もっと食べたい」と思っている野菜についての調査では、男女で約6ポイントの差があるものの、1位は「とうもろこし」だった。2位以下も、「男性」「女性」とも順位は異なるが、上位10品目中8品目は同じ野菜がランクインする結果となった。ランキングの特徴として、どの野菜も全体的に女性の方が割合が高く、野菜の摂取量を意識している傾向がみられた。トップ10のなかで最も大きく差が出たのは「えのき」で約11ポイント女性の方が高くなった。
■需要増加!次に「指定野菜」に昇格しそうな「特定野菜」やもっと食べたい野菜に注目
 「ホットペッパーグルメ外食総研」研究員の田中直樹氏は、『2026年度から「指定野菜」になるブロッコリー。国(農林水産省)が指定した野菜なのでいわば“国民的野菜”ともいえます。「指定野菜」になると、市場価格が大幅に下がった場合の補助金が手厚くなるため安定供給できるようになり、ブロッコリーはもっと食卓に上る機会が増えそうです。そこで今回、次に「指定野菜」へ昇格しそうな「特定野菜」を調査したところ、「かぼちゃ」「サツマイモ」が1位、2位を占めました。「指定野菜」は特に消費量が多い野菜、いわゆるなじみ深い野菜なので、甘いお菓子からおかずまでアレンジ可能で幅広い料理方法のあるこの二つがトップ2までにランクインしたのは、納得の結果ともいえるでしょう。また、「もっと食べたい」と思う野菜では、全体的に女性の方が割合が高い結果となりましたが、男女とも1位は「とうもろこし」という結果でした。私たちが普段何気なく食べている野菜はこのような制度で守られていたり、また最近では食べ方も豊富です。次に「指定野菜」に仲間入りしそうな野菜に注目して食事をするのも楽しいかもしれません。』とコメントした。
※提示した選択肢(菌類・山菜等含む):大葉/シソ・空心菜・クレソン・ごま・こんにゃく(芋)・ズッキーニ・ターサイ・高菜・たけのこ・冬瓜・とうみょう・とうもろこし・大豆・菜の花・パセリ・パプリカ・モロヘイヤ・落花生・パクチー・せり・京ネギ/九条ネギ・水ナス・紫キャベツ・えのき・しめじ・まいたけ・エリンギ・ブロッコリースプラウト・タラの芽・ふきのとう・こごみ・うど・ぜんまい・イタリアンパセリ・バジル・ロメインレタス・ビーツ・ルッコラ・トレビス・ミニアスパラガス・ホワイトアスパラガス・ロマネスコ・ペコロス・カイワレダイコン・その他・この中にあてはまるものはない
※ランキングからは「この中にあてはまるものはない」を除外

【アンケート調査概要】
調査期間:3月15日~3月16日
調査方法:インターネットリサーチ
調査対象:全国20代~60代男女(マクロミルの登録モニター)
有効回答数:1,035件(男性517件、女性518件)

記事配信・制作協力/外食ドットビズ

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