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マイナビ、「ミドルシニア/シニア層のアルバイト調査(2024年)」を発表

マイナビは、現在アルバイト就業中またはアルバイト就業を希望する非就業の40~70代を対象とした、今年で5回目となる「ミドルシニア/シニア層のアルバイト調査(2024年)」を発表した。
■現在アルバイト就業中のミドルシニア/シニアで経済的にゆとりがない割合は6割弱
 ミドルシニア層(40~50代)およびシニア層(60~70代)全体で経済的に「ゆとりがない(あまりゆとりがない37.9%+全くゆとりがない20.7%)・計」(58.6%)と答えた人は6割近くいた。属性別でみると、「ミドルシニア層(同40.0%+26.2%)」(66.2%)は6割強で、「シニア層(同35.0%+13.2%)」(48.2%)は5割弱が「ゆとりがない・計」と回答した。
 また、全体の平均年収額は106.1万円で、理想の年収額130.2万円より24.1万円低くかった。
■約9割が定年退職前と比較して年収減、定年退職者の過半数が「定年制を廃止するべき」と回答
 シニア層のうち定年退職前と比較し年収が半分以下に減少した割合は60.4%。年収が減った人を合計すると89.1%になり、約9割が定年退職前と比較し年収が下がる結果だった。また、60歳以上の定年退職者で、定年制を廃止するべきと答えた人は53.1%と半数以上。ジョブ型雇用など働き方も変わる中で、定年の仕組みや働き方・待遇について見直しを求められていることが伺える。
■70代シニアの6人に1人が80歳超でも働きたい、仕事探しに年齢の壁を感じたシニアは4割強
 60代の就労継続希望年齢は、「70歳を超えても働きたい」が35.5%と、3年連続で増加した。また、70代では「75歳まで働きたい」(46.5%)が最も高く、「80歳を超えても働きたい」(16.5%)人は約6人に1人だった。80歳を超えても働きたいと答えた人のアルバイトの目的では、「家族の生活費のため」(26.7%)が最も高かった。60代、70代ともに就労継続希望年齢は年々上昇しており、健康寿命の延伸や経済的なゆとりのなさが影響していると見られる。
 一方、シニア層で仕事探し時に年齢の壁を感じた割合は41.9%で、理由は「応募できる求人の件数が減ったから」(51.6%)が最も高い。従業員に対する70歳までの就業機会確保が企業の努力義務となっているが、就労希望はあっても年齢の壁により実際の就労機会が減少しており、希望と実態にはギャップがあるようだ。
■シニア層の就労継続希望年齢は上昇!70代の6人に1人は80歳を超えても就労を希望
 同社キャリアリサーチラボ研究員の三輪希実氏は、『シニア層の就労継続希望年齢は上昇しており、70代の6人に1人は80歳を超えても就労を希望していることが分かりました。健康寿命が伸びていることや定年退職後の年収の減少による経済的なゆとりのなさから、収入確保などを目的として今後も就労継続希望年齢は上がっていくと考えられます。しかし、シニア層の4割は仕事探し時に年齢の壁を感じており、継続した就労希望はあっても実際の就労機会が減少し、希望と実態にはギャップが見られる調査結果となりました。労働力人口の減少が進み、ジョブ型雇用など働き方も変わる中で、政府や企業において定年の仕組みや賃金体系などシニア層の雇用環境について見直す必要性が高まっていると考えられます。』とコメントした。

【ミドルシニア/シニア層のアルバイト調査(2024年)】
目的:ミドルシニア層(40~50代)・シニア層(60~70代)のアルバイトの実態と意識を明らかにすること
「アルバイト就業者調査(2024年)」より40~70代のサンプルのみ抽出し作成
調査地域:全国
調査方法:インターネット調査
対象者:40~70代の男女
回収数:アルバイト就業者4,838サンプル、現在無職で希望する雇用形態がアルバイト・パート1,628サンプル
実施期間:2月15日~2月19日

記事配信・制作協力/外食ドットビズ

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