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外食トピックス

日本フードサービス協会、4月の外食売上高は18ヶ月連続で前年を上回る

日本フードサービス協会(JF)は、会員企業(有効回収事業者数233社・店舗数37,030店)を対象とした2024年4月度の外食産業動向を発表した。なお、本調査は、新規店も含めた全店データを業界全体および業態別に集計し、前年同月比を算出したもの。
 今年の4月は、全国的に桜の開花が遅れたことで花見需要が昨年より増え、また春の歓送迎会の後押しもあり、外食全体の売上は前年比106.0%、19年比115.1%となった。全国各地では国内外からの観光客の消費が活発であったが、コロナ禍が明けて一年近くが経つ現在、物価高騰が続き、低価格重視の消費志向が高まる傾向にあり、利益を伴う売上増はおおむね前年ほどではない。
 全体および業態別の対前年同月比は以下の通り、(  )は2019年比
■全体【売上高106.0%(115.1%)・店舗数99.8%・客数103.0%・客単価102.9%】
■ファーストフード業態【売上高105.4%(128.6%)・店舗数100.6%・客数102.3%・客単価103.1%】
 FFは、引き続き好調で、全体売上は前年比105.4%、19年比128.6%となった。業種別売上は、「洋風」は割引キャンペーンの集客が従前に及ばなかったものの、高付加価値メニューの好調で104.3%。「和風」は、販促キャンペーンやお得メニューの充実で夕食需要が高まり106.7%。「麺類」は、人気メニューの店頭訴求などが奏功し110.2%となった。「持ち帰り米飯/回転寿司」は、客単価が伸びたことにより101.3%となった。「その他」は、4月の高温傾向の中で「アイスクリーム」が好調で111.4%となった。
■ファミリーレストラン業態【売上高107.0%(106.1%)・店舗数98.9%・客数104.6%・客単価102.3%】
 FRは、全体売上は前年比107.0%、19年比106.1%となった。業種別売上高は、「洋風」は注文するメニュー品目数の増加などで客単価が上昇したことにより109.2%となった。「和風」は、歓送迎会や花見に一定の需要があり106.9%となった。「中華」は、販促キャンペーンの展開で好調を維持し107.7%。「焼き肉」は、昨年比で休日数が減少し客数も減少、昨年の販促キャンペーンの反動などで98.9%となった。
■パブ/居酒屋業態【売上高105.7%(69.1%)・店舗数97.2%・客数104.1%・客単価101.5%】
 「パブ・居酒屋」は、「パブ・ビアホール」で週末の天候不良が若干影響したが、人流の回復傾向や年度初めの歓送迎会の需要で、売上高は105.7%、19年比で69.1%となった。
■ディナーレストラン業態【売上高103.5%(95.8%)・店舗数97.7%・客数102.6%・客単価100.8%】
 DRは、花見需要のずれ込みで、訪日外客をはじめとした利用客と客単価が増加し、売上高は103.5%となった。
■喫茶業態【売上高108.6%(112.1%)・店舗数99.2%・客数103.1%・客単価105.4%】
 喫茶業態は、客数の回復が堅調で、大型商業施設や観光地などで継続して売上が伸び、季節メニューの好評とあいまって、108.6%となった。

記事配信・制作協力/外食ドットビズ

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