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外食トピックス

日本フードサービス協会、3月の外食売上高は17ヶ月連続で前年を上回る

日本フードサービス協会(JF)は、会員企業(有効回収事業者数232社・店舗数36,261店)を対象とした2024年3月度の外食産業動向を発表した。なお、本調査は、新規店も含めた全店データを業界全体および業態別に集計し、前年同月比を算出したもの。
 今年の3月は、前年より土日の数が2日多い曜日まわりとコロナ禍の無い歓送迎会シーズンとなったことで客足堅調、外食全体の売上は前年比111.2%、19年比113.5%となった。また、円安傾向の継続や、北陸新幹線延伸開業などもあり、インバウンドを中心に観光需要が好調であった。
 全体および業態別の対前年同月比は以下の通り、(  )は2019年比
■全体【売上高111.2%(113.5%)・店舗数99.3%・客数106.6%・客単価104.4%】
■ファーストフード業態【売上高110.7%(127.2%)・店舗数100.0%・客数106.0%・客単価104.4%】
 FFは、引き続き好調で、全体売上は前年比110.7%、19年比127.2%となった。業種別売上は、「洋風」は割引率の高いキャンペーンと新商品の好調、リーズナブルな新ブランド展開などで110.4%。「和風」は、CM効果などにより116.1%。「麺類」は、テレビ露出の効果に加えて、前年より低い平均気温の中で温かいメニューが好調で113.9%となった。「持ち帰り米飯/回転寿司」は、桜の開花が先送りとなり持ち帰り需要が伸び悩んだところもあったが、回転寿司は比較的堅調で102.9%となった。「その他」は、「カレー」のテイクアウトの価格改定で客単価が上昇し111.1%となった。
■ファミリーレストラン業態【売上高113.0%(104.1%)・店舗数98.3%・客数109.1%・客単価103.6%】
 FRは、全体売上は前年比113.0%、19年比104.1%となった。業種別売上高は、「洋風」は前年より土日の多い曜日まわりで集客堅調、テレビへの露出効果もあり113.6%。「和風」は、寒い日の鍋料理が好調で112.5%。「中華」は、各種春のキャンペーンが好評で111.3%。「焼き肉」は、団体客、食べ放題客、訪日外客など集客好調で113.6%となった。
■パブ/居酒屋業態【売上高106.2%(69.8%)・店舗数97.1%・客数102.2%・客単価103.9%】
 「パブ・居酒屋」は、5年ぶりにコロナ禍の無い歓送迎会シーズンとなり、宴会も一部で数十人規模のものがみられるほど回復し、週末の好調にも支えられ、売上は前年比106.2%、19年比69.8%となった。
■ディナーレストラン業態【売上高111.6%(99.7%)・店舗数97.0%・客数108.1%・客単価103.2%】
 DRは、引き続き訪日外国人の利用増加と客単価上昇により、売上は前年比111.6%、19年比99.7%となった。
■喫茶業態【売上高110.0%(104.2%)・店舗数100.1%・客数103.2%・客単価106.5%】
 喫茶業態は、観光地を中心にインバウンド需要が堅調、百貨店や観光地、地下街、路面店も堅調で、売上は前年比110.0%となった。

記事配信・制作協力/外食ドットビズ

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