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外食トピックス

日本冷凍食品協会、令和5年度冷凍食品の生産・消費調査結果を公表

一般社団法人 日本冷凍食品協会は、令和 5 年 (1 月~ 12 月 ) の冷凍食品の生産・消費調査結果 ( 速報 ) を公表した。なお、令和 4 年 (1 月~ 12 月 ) の数値については、速報値を一部修正し、確定値にしている。

令和 5 年の冷凍食品国内生産は、数量が 1,545,568 トン ( 対前年比 96.7 % ) と前年を下回った。また、金額 ( 工場出荷額 ) は 7,799 億円 (102.1 % ) と前年を上回り、調査開始以来最高となった。

業務用は、数量が 788,455 トン (99.3 % ) 、金額が 3,804 億円 (106.3 % ) と、数量は僅かに減少し、金額は増加した。一方、家庭用は、数量が 757,113 トン (94.1 % ) 、金額が 3,996 億円 (98.4 % ) と、数量、金額ともに減少した。

業務用と家庭用の比率は、数量ベースではそれぞれ 51.0 %、 49.0 % ( 前年 49.7 %、 50.3 % ) と業務用が家庭用を 3 年ぶりに上回った。金額ベースでは 48.8 %、 51.2 % ( 同 46.8 %、 53.2 % ) の割合で、引き続き家庭用が業務用を上回っている。

大分類の品目別生産量では、農産物 (101.3 % ) 、畜産物 (111.8 % ) が増加したものの、国内生産の大半を占める調理食品 (96.7 % ) は減少し、水産物 (90.9 % ) 、菓子類 (94.5 % ) も減少した。小分類の品目で前年に対して量的に大きく増加したのは、卵製品 (4,385 トン増、 113.9 % ) 、春巻 (1,104 トン増、 104.4 % ) 、うどん (1,081 トン増、 100.5 % ) などであった。減少したのは、炒飯 (10,520 トン減、 89.3 % ) 、シュウマイ (6,632 トン減、 84.3 % ) 、ギョウザ (5,699 トン減、 94.4 % ) などであった。小分類の品目別生産量における上位 20 品目を見ると、引き続き、 1 位うどん、 2 位コロッケ、 3 位ギョウザ、 4 位炒飯で、上位 4 品は前年と同様の順位であった。その他、ラーメン類 (6 位から 5 位 ) 、ハンバーグ (7 位から 6 位 ) 、たこ焼・お好み焼 (10 位から 9 位 ) 、卵製品 (14 位から 11 位 ) 、ミートボール (16 位から 15 位 ) などが順位を上げた。

同協会では、「冷凍食品国内生産量」「冷凍野菜輸入量」及び「調理冷凍食品輸入量」の合計を冷凍食品の「消費量」としている。令和 5 年のわが国の冷凍食品消費量は、国内生産量 1,545,568 トンに、冷凍野菜輸入量 1,119,589 トンと、調理冷凍食品輸入量 215,230 トンを加えた 2,880,387 トン ( 同 96.6 % ) と減少した。これを総人口 (124,352 千人 ) で割った国民 1 人当たりの年間消費量は、 23.2 キログラム (0.7 キログラム減、 96.9 % ) と減少した。一方、金額ベースは 1 兆 2,472 億円 ( 同 103.4 % ) と増加した。

なお、調理冷凍食品の輸入については、同協会会員だけを対象にした調査であり、会員以外の商社、流通業者等が輸入しているものを考慮すると、実際の「消費量」はこの 290 万トンを上回るものと考えられるとしている。

記事配信・制作協力/外食ドットビズ

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