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外食トピックス

Job総研、社会人男女を対象に実施した「2024年 忘年会意識調査」を公表

転職サービス「doda」などを提供するパーソルキャリアが運営する調査機関「Job総研」は、社会人男女を対象に、過去の職場忘年会の開催年や、今年の開催有無と参加意欲、その年代別回答と参加したい理由、またコロナ禍の忘年会自粛意識に加え、コロナ禍を通して変化した参加意欲と必要性、そして飲み会での振る舞い意識などを調査した「2024年 忘年会意識調査」を公表した。
 昨年の同調査では、実施率がコロナ前の水準に回復するも、忘年会の必要性に賛否が分かれる結果となった。また、コロナ禍で新社会人となった世代を含む20代の参加意欲が最も高く、今後の忘年会文化の盛り上がりが予想される中、今年も忘年会シーズンとなる。コロナ5類移行から1年が経った現在、実際にはたらく社会人の忘年会に対する意識はどのように変化しているのだろうか。
■コロナ禍の忘年会の自粛意識に関して、「自粛していた派」が93.7%で大多数を占める
 まず、コロナ禍の忘年会の自粛意識を聞くと「自粛していた派」が93.7%で大多数を占めた。内訳は「とても自粛していた」が43.9%、「自粛していた」が35.9%、「どちらかといえば自粛していた」が13.9%だった。
 また、過去職場で忘年会が実施された年を見ると、コロナ禍前の2019年では61.4%だったものが、コロナ禍に入った2020年に12.3%まで減少し、2021年には12.0%とほぼ横ばい、2022年に入ると20.7%に増加し、5類移行後の2023年は60.2%と、コロナ禍前にやや回復する傾向が見られた。
■過半数が忘年会に「参加したい」、20代が2年連続最多、参加理由1位は「同僚との親睦」
 次に、今年の職場忘年会の実施有無に関しては、「開催あり」が73.6%、「なし」が26.4%で、前年の実施率を上回る結果となった。今年の職場忘年会への参加意欲を聞くと、「参加したい派」は54.1%で過半数を占め、内訳は「とても参加したい」が9.1%、「参加したい」が19.5%、「どちらかといえば参加したい」が25.5%だった。
 年代別の参加意欲では、20代の「参加したい派」が68.8%で最多となり、次いで40代が51.9%、30代が49.2%、50代が40.3%という結果になった。参加したいと回答した人(n=238)にその理由を聞くと、「同僚との親睦を深めたい」が49.2%で最多となり、次いで「対面で話す機会が欲しい」が47.1%、「上司との関係を構築したい」が36.1%となった。
■6割強がコロナ禍を経て「参加意欲が低下」、対面飲み会の必要性は「感じなくなった」が52.0%
 コロナ禍を経て感じた忘年会の参加意欲を聞くと、「参加意欲は低くなった派」が64.1%で過半数を占め、内訳は「とても参加意欲は低くなった」が17.7%、「参加意欲は低くなった」が19.1%、「どちらかといえば参加意欲は低くなった」が27.3%だった。
 また、コロナ禍で感じた対面飲み会の必要性については、「感じなくなった派」が52.0%で過半数を占め、内訳は「全く感じなくなった」が15.2%、「感じなくなった」が13.9%、「どちらかといえば感じなくなった」が22.9%だった。
■必要性感じる理由「信頼関係築きやすい」、必要性感じない理由「時間を家族や趣味に使いたい」
 対面飲み会の必要性を感じるようになったと回答した人(n=211)にその理由を聞くと、「信頼関係が築きやすい」が62.6%で最多となり、次いで「相互理解しやすい」が54.0%、「次回声をかけやすくなる」が42.2%となった。一方、必要性を感じなくなったと回答した人(n=229)にその理由を聞くと、「時間を家族や趣味に使いたい」が44.1%で最多となり、「費用の負担がなくなる」が43.7%、「対面による気遣いが負担」が34.9%で続く結果となった。
■6割以上が飲み会で周囲の振舞いが「気になる」、飲み会で意識する1位は「次の飲み物を聞く」
 飲み会で周囲の振る舞いが気になった経験の有無を聞くと、「経験がある派」が63.2%と過半数を占め、内訳は「とても経験がある」が13.6%、「経験がある」が18.2%、「どちらかといえば経験がある」が31.4%だった。同回答者に職場の飲み会で意識することを聞くと「次の飲み物を聞く」が42.0%で最多となり、次いで「席順」が33.6%、「上司にお酒を注ぐ」が33.4%となった。
■今年の忘年会実施率は7割と前年だけでなく、コロナ禍前の水準を上回る結果に
 同社では、『今回実施した「2024年 忘年会意識調査」では、全体の9割がコロナ禍の忘年会を「自粛していた」ものの、今年2024年の実施率は7割と前年だけでなく、コロナ禍前の水準を上回る結果となりました。また、今年も「参加したい派」が過半数を超え、20代の参加意欲が2年連続最多となりました。参加したい理由では「同僚との親睦を深めたい」が1位となり、他にも「上司との関係構築」を期待する声が挙がっていることから、コロナ禍で社会人になった20代の参加意欲が高くなっている背景が読み取れる結果となりました。しかし、全体の6割がコロナ禍を通して忘年会の参加意欲は「低くなった」だけでなく、対面飲み会の必要性についても意見が割れる結果となっています。対面飲み会の必要性を感じるようになった理由は、「信頼関係・相互理解のしやすさ」や、「次回用事があった際に声をかけやすくなる」など“職場のコミュニケーション”にフォーカスした回答が上位となりました。一方必要性を感じなくなった理由では、「家族や趣味の優先」「対面による気遣いや費用の負担」といった、時間や費用、コミュニケーションの見直しなどの“個人の生活”にフォーカスした声が挙がり、重視する点が異なる傾向が見えています。そして全体の6割が飲み会で周囲の振る舞いが気になったことがあると回答する中、昨年の調査内で“不要な飲み会文化”として上位に挙がった「グラスが空いた人に次の飲み物を聞くこと」「席順」「上司へのお酌」が今年の調査では、職場飲み会で意識することとして上位3回答に挙がっています。これらの結果から、飲み会での暗黙ルールは大多数が不要と思っているものの、平成・昭和の風潮が未だ残っていることが読み取れました。30~50代の参加意欲が20代に追いついていない状況やコロナ禍を通して対面での飲み会の必要性が薄くなっている状況を踏まえると、今後も職場忘年会文化の必要性が見直されるだけでなく、個々人の希望に合った忘年会および飲みニケーションスタイルが増えていく可能性が見える調査結果となりました。』とまとめた。

【調査概要】
調査対象者:現在職を持つJobQ Town(ジョブキュータウン)登録者
調査条件:全国/男女/20~50代
調査期間:11月1日~11月6日
有効回答人数:440人
調査方法:インターネット調査

記事配信・制作協力/外食ドットビズ

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