ホットペッパーグルメ外食総研、トレンド座談会のテーマは「卵かけご飯」
リクルートの外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」は、外食のプロフェッショナルを集め、外食トレンドを発表するための「トレンド座談会」を開催しているが、今回は10月30日「たまごかけごはんの日」にちなみ、「卵かけご飯」についてアンケート調査を実施した。
■「卵かけご飯」を「好き」な人は全体で約8割、食べ方は「卵とご飯を混ぜる」人が多数
まず、卵かけご飯は好きかという質問では、79.1%の人が好き(「とても好き」35.1%+「どちらかというと好き」44.1%)と回答した。
また、好き・苦手関係なく、卵かけご飯の食べ方について聞いたところ、1位「卵を別の皿でといてからご飯にかけて混ぜる」(42.3%)、2位「ご飯に卵を直接のせてから割って混ぜる」(41.6%)、3位「卵を別の皿でといてからご飯にかけるが混ぜない」(9.4%)、4位「黄身と白身に分け、黄身だけごはんにのせる」(2.9%)、5位「ご飯に卵を直接のせるが、混ぜない」(2.5%)と1位・2位の食べ方だけで8割を超える結果に。最近SNSなどで話題の「白身をメレンゲ状にする」食べ方は6位でわずか0.6%という結果になった。
■「卵かけご飯」にかけるとおいしい調味料は「うま味」が高い支持を集める結果に
「卵かけご飯」にかけるとおいしい調味料を定番の「醤油」以外で聞いたところ、最も割合が高かったのは「だし醤油」(36.5%)で、以下、2位「めんつゆ」(26.4%)、3位「うま味調味料」(17.9%)、4位「ゴマ油」(17.6%)、5位「白だし」(9.6%)、6位「塩」(7.2%)、7位「だしの素」(6.4%)が続いた。食感のアクセントがより強い「食べるラー油」(5.0%/8位)、「七味」(4.9%/9位)、「ポン酢」(4.3%/10位)といったものよりも、うま味を加える調味料が人気の傾向にあることがわかった。
※提示した選択肢:「塩」「ゴマ油」「うま味調味料」「だしの素」「鶏ガラスープの素」「めんつゆ」「白だし」「だし醤油」「味付き塩」「柚子胡椒」「胡椒」「黒コショウ」「マヨネーズ」「にんにくすりおろし」「粉チーズ」「ポン酢」「七味」「一味」「オイスターソース」「ラー油」「食べるラー油」「ワサビ」「岩塩」「ニョクマム・魚醤」「酢」「梅酢」「ワインビネガー」「バルサミコ」「ごまだれ」「白ゴマ」「黒ゴマ」「チリソース」「シラチャーソース」「コチュジャン」「テンメンジャン」「豆板醤」「ナンプラー」「タバスコ」「中濃ソース」「ウスターソース」「ケチャップ」「山椒」「パルメザンチーズ」「その他自由回答」
■どんどん進化する日本の食文化「卵かけご飯」にこれからも注目
ホットペッパーグルメ外食総研・研究員の田中直樹氏は、『「TKG」の愛称で親しまれ、専用の米や醤油、専門店も登場するなど国民食とも言える「卵かけご飯」。今回の調査でも「好き」な人は全体で8割と、人気の高さがうかがえます。食べ方は「卵を別の皿でといてからご飯にかけて混ぜる」派と「ご飯に卵を直接のせてから割って混ぜる」派の2つが大勢を占めていましたが、「卵かけご飯」にちょい足しする調味料は定番の醤油以外に「だし醤油」「ゴマ油」「白だし」などさまざまな“流派”に分かれていることがわかりました。材料はご飯と卵という極めてシンプルな料理ですが、外食では厳選した卵を客側が選んで食べ比べができるお店やメレンゲを炙って提供するお店が登場するなど近年進化が止まらず、「生食文化」になじみのない訪日外国人の間でも注目されています。「シンプルだからこそ素材や調理にこだわる」という日本の食文化の奥深さが表れているように感じます。』と解説した。
【アンケート調査概要】
調査期間:9月6日~9月7日
調査方法:インターネットリサーチ
調査対象:全国20代~60代男女(マクロミルの登録モニター)
有効回答数:1,035件(男性517件、女性518件)
記事配信・制作協力/外食ドットビズ
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