ホットペッパーグルメ外食総研、忘年会・新年会の動向調査_詳細編
リクルートの外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」は 、三大都市圏の20~69歳の男女を対象に、今年度(2024年12月~2025年1月)の忘年会・新年会についての消費者アンケート調査を11月1日~11月12日実施し7,642(首都圏3,898/関西圏1,992/東海圏1,752)人の有効回答を得た。概要偏に引き続き詳細編を掲載する。
■1回あたりの予算の想定は4,896円(前年比+211円)と3年連続で過去最高額
忘・新年会の予算について、昨年度実際に使った金額(参加費)と今年度の想定予算(想定額)を尋ねた。想定予算では、1回当たり「5,000円~6,000円未満」(36.5%)が最も多く、過去年度の参加費の同価格帯では2番目に高い割合となっている。次いで「3,000円~4,000円未満」(17.0%)の割合が高くなっているが、「4,000 円~5,000円未満」(16.9%)とは僅差である。今年度の平均想定予算は4,896円(前年比+211円)。3桁の増額予測で、3年連続して過去最高の想定額となっている。昨年度の忘・新年会では、実際の参加費(平均5,090円)は想定額(平均4,685円)よりも159円高く、2012年度の調査開始以来の最高額で初の5,000円台となった。例年、想定額よりも実際の参加費の方が高くなる傾向があることから、今年度の参加費が4年連続して過去最高額を記録する可能性もありそうだ。
■「会社・仕事関係」の忘・新年会の参加予定は32.7%、男性30~50代では4割以上が参加予定
参加する機会がありそうな忘・新年会の相手を尋ねた。コロナ禍になって当初2回の忘・新年会シーズンにおいては、「友人・知人関係」の割合が最も高かったが、ここ3ヶ年は「会社・仕事関係」の割合が回復して最多割合(今年度32.7%)となっている。ただ、コロナ禍前の2019年度の「会社・仕事関係」(45.1%)と比べるとまだ差はあり、感染症とは無関係の社会の構造変化(働き方改革等)にも影響を受けていると考えられる。「会社・仕事関係」に次いで、「友人・知人関係」(24.5%)が高いが、昨年度(27.4%)からはやや減少した。性年代別では、男性30~50代で「会社・仕事関係」の割合は4割を超え、他の性年代に比べ顕著に高い。
■【参考資料】2024年12月・2025年1月の「ホットペッパーグルメ」における居酒屋の予約状況
外食市場の忘・新年会の回復具合を見る参考として、「ホットペッパーグルメ」における、2024年12月~2025 年1月のインターネット予約の状況(11月21日時点)を、2019年度(コロナ禍前)・2023年度の各年同日時点のインターネット予約の状況と比較した(実数は非公表)。予約件数は2019年度比で170.6%、2023年度比が125.9%、予約人数は2019年度比で133.1%、2023年度比が137.2%と、いずれも増加傾向にある。また、1予約当たりの平均人数は2019年度と比較すると78.0%と下回り、少人数化の傾向が続いている。今後、企業宴会など大人数での予約の回復が期待される状況である。
記事配信・制作協力/外食ドットビズ
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