まだまだ夏を楽しみたい今時期に公開するSAPPORO OVER QUALITY第7弾。今回の舞台は、知名度では同じ四国を流れる四万十川に及ばないものの、目下4年連続で国内一級河川水質ランキング第1位に輝き続ける奇跡の清流、仁淀川(によどがわ)。「仁淀ブルー」と称される完璧に澄み切った川色は、まさに奇跡! そんな日本一の清流を臨む、オーバークオリティなスペシャルツアー。フードに寄ったスピンオフ企画Kitchen by SAPPORO OVER QUALITYクルーも交えて、最ッッッ高の乾杯をお届けします!
梅雨明け間もない8月某日。我々チームSAPPORO OVER QUALITYは、まだ見ぬ最高の乾杯を求めて本州を飛び出した。目指すは四国、高知県。羽田から空の便で約1時間半。眼下に広がる四国の地には、夏らしい積雲が掛かっていた。幻想的な風景に、思わずシャッターを切るフォトグラファー。だけど天候不良だけは勘弁してください! お天道さま!
高知県に上陸するやいなや、間髪入れず仁淀川へ移動するスタッフ一行。着いたらすかさず搬入開始。毎度お馴染みの大荷物を携えて、名物・沈下橋を一列縦隊で進む。けれど道幅はご覧のとおり。大型の対向車が来たらすれ違いは不可能だ。「頼む……」。誰もが心の中で願うも、前方からは大きな働く車。泣く泣く引き返すこと計2回。タメ息が舌打ちに変わった。
今回の企画の肝のひとつとなるのが、このボート&カヤックでのダウンリバー。あらかじめ地元のレジャーサービスに依頼し、カヤック4艘とラフティングボート1艘をチャーターしていた。とはいえ、船を道路から河原に下ろす作業も、もちろんすべてバイ・マイセルフ。全員で力と掛け声を合わせて、ワッセワッセと担ぎ下ろす。足元には要注意!
ボートをチャーターした、なんて言えば聞こえは良いけど、結局は荷物と人員の運搬用。当然、漕ぎ手も自分たち。ラフティングボートには大型の荷物をドサッと積載。安定感は抜群だ。しかしその分、推進性は低め。しかも荷物は激重、漕ぎ手の人数は不足気味。少しでも流れから外れようものなら、これが全然進まない! 後ろのカヤックが恨めしい……。
ラフティングボートによる大型荷物の運搬を繰り返すこと数往復。ようやくラストの道のりを終え、早くも疲労困憊のスタッフ2名。けれどすでに他スタッフは、各自の担当作業に没頭中。孤独感の中、うつむき無言で最後の荷物を運び上げる2人に、フォトグラファーから笑顔のひと言。「おつかれっす!」。べ、別に寂しくなんてなかったんだから!
もちろん、SAPPORO OVER QUALITYのランドマーク、特大ティピテントも設置。このプロジェクトは、これがなくちゃ始まらない。しかしながら現場は河原。ペグの効かない砂利場に、スタッフも悪戦苦闘。そしてこの日は、DIYで仕込んできたウッドベンチも持参。バラバラになった幾つかのパーツを、現場でひとつに組み上げる。
セッティング現場から、上流に歩くこと10数分。「これぞ仁淀ブルー」と言うべき、恐ろしく水が澄んだ場所を発見した。水温も他に比べるとやや低め。これはビールを冷やすしかないでしょ! と、いうことで、本日の主役であるサッポロ生ビール黒ラベルを、しばらくここでクーリング。それにしても、改めて思う。こんなに綺麗な川、見たことない!
午前中から始めた作業も、気付けば早くも正午過ぎ。さっきまでの爽やかな川風はどこへやら、現場はほぼ無風状態に包まれていた。気温は35℃。それだけでも十分なのに、真夏の直射日光と川面からの照り返しのダブルパンチは想像以上。遮蔽物も一切なし。体感温度は35℃どころじゃない! とにかく、めちゃくちゃアツい! コマメな水浴びで急場をしのぐ。
前述のとおり、スピンオフ企画Kitchen by SAPPORO OVER QUALITYも合同で進めている今回。それに伴いひとりのスタッフが、そちらで使用する食材の足しになればと、鮎と川エビの捕獲に挑戦。釣り糸を垂らし、網を片手に川底を捜索する。しかし結果は、予想どおりの丸ボウズ。ただの1匹も捕獲できず、周りの優しいフォローになおヘコむ。
※鮎釣りに関しては遊漁証を購入の上行っております。
自分たちの手での食材GETには失敗したが、せっかくなので、あらかじめ近くの商店で購入しておいた獲れたて天然鮎を試食。キッチン担当シェフがササッと捌いて、シンプルに塩焼きに。できれば囲炉裏を作って串焼きにしたいところだが、直火はNGなのでBBQグリルを使用。そのお味は、もちろん絶品。川魚の匂いはするのに臭みゼロ。水質と鮮度の賜物だ。
そうこうする間に、テント内のセッティングも完了。ザザっとラグを敷き、ベンチソファーを設置。いつもながらこの広々とした空間は、まさに野外ホテルさながら。熱を反射し通気性も高いホワイトコットン地なので、テントに篭もるムワッとした暑さも少なく、実に快適。忙しく働く仲間たちを、少しの料理とビールで労うリラックススペースに。
テント内のセッティング完了と時を同じく、SAPPORO OVER QUALITY本編では初登場となる、タープ下のリビングスペースも完成。テーブルには担当シェフが腕によりをかけて作った、仁淀川ならではのスペシャルメニューが美しく並べられた。こちらの詳細は、後日公開のKitchen by SAPPORO OVER QUALITYをご覧あれ!
カヌーでの荷物搬入、岩が転がる悪い足場、そしてなにより、想像を絶する強烈なアツさ。そんな様々なハードルを乗り越えて組み上げた、今回のSAPPORO OVER QUALITY。最後は日本一の清流でじっくり冷やしたサッポロ生ビール黒ラベルを、グラスに注いでミッションコンプリート! これまでの苦労を労うように、僅かに吹き始めた仁淀ブルーからの爽風に包まれ、いざ、最高の乾杯を堪能する!
様々な困難を乗り越えながら完成させるスペシャルシチュエーションで、最高の乾杯を味わう本企画。そのハードな撮影に同行したサッポロビール社員の、生の声を書き起こす連載コラム。それがSAPPORO OVER QUALITY PEOPLE。奇跡の清流・仁淀川で行われた、今回の撮影秘話をご紹介します。
SAPPORO OVER QUALITY本編初同行のサッポロビール社員Y氏。まずはやはり、その企画の規模感に驚いたという。「現場までの道のりや機材量、そしてなにより壮大かつ奇跡的に美しい仁淀川。それらすべてのスケール感に驚きました。機材の運び込みはかなり大変でしたが、だからこそ、素晴らしいロケーションで最高のセッティングが組めたのではないでしょうか。中でも特に、ボートでの川下りは印象的でした。奇跡の清流と言うだけあって、とにかく水が綺麗で流れも緩やか。こんなに素晴らしい川が実在することに感動しましたね。とはいえ、しっかり筋肉痛になりましたけど(笑)。