様々な観光業が発達する一方で、まだまだ手付かずの大自然も多く残る石垣島。その北部エリアに、まるで映画で見た恐竜時代の風景を思わせる、超ワイルドなスポットが存在する。そこはまさに別世界。広大な敷地には牛が放牧され、聞けば孔雀やイグアナまでが野生化しているという! 場所は海を見下ろす高台の超絶景。そんな唯一無二の秘密の場所で、最高のサンセットを見てみたい! 地球の息吹に触れる、SAPPORO OVER QUALITY第6のミッションがここに始まる!
島内全域をほぼ縦断するように、石垣市街から北上すること約30km。海沿いの国道から横にそれ、強烈なクネクネ道を抜けると、そこに今回の舞台となる秘密のスポットが存在する。入り口には古びた鉄のゲート。その見るからに異世界のスタート地点といった風体に、チームスタッフもワクワクドキドキ! 果たしてどんな景色が待ち受けるのか!?
中に入って僅か2分。なんといきなり牛に遭遇! 「いるいる」とは聞いていたものの、まさかこんなにすぐ、それもこんなに目の前に現れるなんて! その想像以上の存在感に、流石にビビるチームスタッフ。そして、そんな我々から一切目を逸らさないお牛さま。こ……怖すぎる……。ご機嫌を損ねぬようソロソロとを進み、逃げるようにその場を後にした。
人間よりも、牛やその他野生動物の往来の方が圧倒的に多い敷地内の通路は、こんな獣道がデフォルト。両サイドに茂った恐竜映画さながらの原生林を横目に、チームは僅かに残った輪ダチを二列縦隊で進んでいく。ちなみに後列2人は、現地在住のコーディネーター。この後、「慣れっこだから」とビーチサンダルで来たことを、激しく後悔することに……。
その後も何度か牛の群れに遭遇しつつ、さらに歩みを進めると、今度は小川が道を横切っている! 流石は石垣島随一のワイルドエリア。東京暮らしの我々の常識は通用しない。こんな時のためにアウトドアブーツを着用してきたスタッフは、余裕の表情でバシャバシャ通過。自慢気に水しぶきを上げて歩くその姿に、誰かが舌打ちをしたとかしないとか…
入り口のゲートを潜り、牛たちの目線に怯えながら獣道を歩くこと数十分。彼らの憩いの場でもある牧草地に到着。ここが今回のセッティングポイントだ。ロケーションはご覧のとおり。想像以上の大絶景に、スタッフからは感嘆の声が湧き上がる。と、喜んだのも束の間、早速テントをセッティング。早くビールで喉を鳴らしたい! その思いが我々の原動力だ。
直径5m×高さ3mにもなるこの巨大テントも、これで設営は5回目。流石に手慣れてきたチームスタッフだが、やはり美しく張るためには手抜きはできない。すべてのガイライン(※テントの張り綱)にしっかりとテンションを掛け、少しでもキレイなシルエットを作ることに専念する。と、気付けば早くも太陽が傾き始めている!? 急げ! モタモタしている暇はない!!
本プロジェクトのアイコンとなる巨大テントを張り終え、テーブル&チェアのセッティングも済ませたら、もう準備は終了したも同然。なんとか陽が落ちきる前にすべてをやり遂げたチームスタッフは、ここでようやく胸を撫で下ろす。手作りのSAPPORO OVER QUALITYオリジナル看板を配すれば、後は地球の息吹が織りなすマジックアワーを待つのみ!
すべてのセッティングは完了した。最後の仕上げはもちろん、世界中でここでしか見ることのできないスペシャルサンセットを眺めながらの、最ッッッ高の乾杯だ。グラスにビールを注ぎ、バゲットも準備OK。これまで時間との闘いを繰り広げていたチームスタッフも、今や早く陽が沈むことを望んでいる。「早く飲ませてくれ……」。誰かのツバを飲み込む音が聞こえた。
自然多き石垣島の中でも、ほぼ未開拓と言っても過言ではないほどの、極めて険しい場所を選んだ今回のSAPPORO OVER QUALITY。激しく隆起するワイルドロード、牛の目にビクついた獣道、迫り来る日没時間。それらすべてを精神論で乗り越え、遂に辿り着いた最ッッッ高の乾杯。その余韻は終わることなく、完全に陽が落ちた後も幾度となく繰り返された。