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Kitchen by SAPPORO OVER QUALITY。第14弾も前回に続くスピンオフ。お馴染みの大自然から東京のとある一軒家の屋上へと舞台を移した、都市型ルーフトップBBQパーティー編としてお届けします。当然そこで食するは、労力を度外視したOVER QUALITY的絶品メニューが相応しい。選ばれたのはなんと、腸詰め段階から手作業で作り上げる超本格ソーセージ。もちろん、ビールとの相性は言わずもがな。しかしこれをゼロからやってしまおうというのが、OVER QUALITYクルーの無謀なところ。これはもはやホームメイドを超えたDIY! 果たしてその出来栄えは?
いくら都心の一軒家でのルーフトップパーティーとはいえ、BBQというからには、やっぱり炭火。屋上では早くも種火の仕込みが行われる。一方の室内では、窓ぎわに生ソーセージを吊るして乾燥させるシュールなひとコマ。ここに至る工程は、下で紹介するStep1〜Step6をご参照あれ。
超本格DIYソーセージの付け合せには、彩り野菜のワイルドグリルを。超大ぶりサイズで豪快に切り分けられたその見た目は、まさにオーバークオリティ! これはどうしたってビールが進む。次々にヱビスビールを注ぎ合い、その最高のコンビネーションを味わい尽くす。
みんな大好きソーセージ。とはいえゼロから作った経験がある人は、きっと少ないはず。確かに腸詰め作業は難しそう……。だけど器材さえ用意してしまえば、意外とお手軽に作れちゃう。中でも今回は、フランクフルトソーセージとグルグルチョリソーの2バリエーションにチャレンジ!
材料(4人分)
- 豚バラ肉/500g
豚モモ肉/500g
氷水/200ml
塩/12g
砂糖/18g
コショウ/大さじ1
燻製パウダー/大さじ1(なくても可) - 【フランクフルトソーセージ用】
タイム/1枝
セージ/1枝
豚腸/1.5m
【チョリソー用】
にんにく(すりおろし)/大さじ1
ハリッサ/大さじ3
唐辛子フレーク/大さじ1
パプリカパウダー/大さじ1
羊腸/3m
フランクフルトソーセージとチョリソー
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挽き肉は挽きたてが一番ウマい!
肉感豊かな粗挽きがなおウマい!!DIYソーセージの第一手、挽き肉作り。豚バラと豚モモの2種類を合わせることで、味わいと食感に変化をつける作戦です。ともにザックリと切り分けたら一旦冷蔵庫で冷却し、よく冷えた状態でミンサーへ。肉々しさが味わえる粗挽きがオススメ。
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ソーセージ作りの大きなポイント①。
低温キープしながらの下ごしらえ挽き肉に塩、砂糖、コショウ、燻製パウダーを加え、全体をサクっと混ぜ合わせる。続いて氷水を加え、さらに混ぜまぜ。ここで大事なのが肉の温度。素手での作業では、体温で脂が溶けてしまいベストな乳化状態にならないので要注意。厚手の調理手袋をハメるか、ビーターを使うとなお良し。
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ニュルルるるっと肉詰め作業。
気持ちいいからって詰め過ぎ注意!挽きあがったらフランクフルト用とチョリソー用に2分割し、それぞれの調味料を加え、腸詰め機で腸のキャパに対し8割り程度目安で肉詰めしていく。ちなみに一般的には、羊腸を使うとウィンナー(今回ではチョリソー)、豚腸を使うとフランクフルトとなる。
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パッキングされた商品とは異なる
超本格ソーセージたる様相にある程度まで肉が詰まったら、お次はブロックわけ。まず半分の位置でネジって2本にわけ、そこから約18cm刻みで2本を束ねてネジり、できた輪っかに片方だけをグルっと通す。これを繰り返していくと、見覚えある生ソーセージの束が完成!
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ソーセージ作りの大きなポイント②。
下茹での際も温度は上げすぎ厳禁フランクフルトソーセージは、前段でもチラリとお見せしたように吊るして1時間ほど乾燥させた後、70〜80℃のお湯で15分下茹でに。この際、80℃は絶対に超えないように注意。内部の脂が沸騰し、皮が破れ、大切な肉汁がこぼれ出てしまう。
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満を持して登場のBBQグリル。
ここでも焼き加減は慎重に!チョリソーの方もStep3と同様に羊腸に肉詰めしたら、グルグル巻いた状態で乾燥させる。あとは、どちらも焼き上げるのみ! その際BBQグリル内は炭の量を調整し、強火ゾーンと弱火ゾーンにわけること。焼き過ぎて皮が破れないよう要注意!
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プレミアムなビールには、プレミアムなソーセージがよく似合う。そんな単純な理由で挑戦した、腸詰め段階から手作業で作り上げるDIYソーセージ。そんなOVER QUALITY的精神が注ぎ込まれたひと品と美しいビールの共演は、それが例え大自然だろうが大都会東京の屋上だろうが、やっぱり最高にフォトジェニック! そしてもちろん、味だって超最高! 小気味良い破裂音と共に口の中で弾ける、贅沢な肉汁とワイルドな旨味、そしてシンプルで繊細な味付け。これをビールで一気に流し込めば……もう言葉なんていりません。これが最高の乾杯だ!