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ただそこにいるだけで爽快なアウトドアフィールドで、よく冷えたビールをグイっと飲み干す。ビール党にとってはこの上なく贅沢なシチュエーションだけど、そこにさらに役者を追加。腕利き料理家副島氏の知識と経験から導き出された驚きの野外料理で、ビールをさらに美味しくいただく特別サイト。それがKitchen by SAPPORO OVER QUALITY。第10弾はインド人アウトドアマンも口あんぐりな、スパイスから作る超本格インドカレーに挑戦します。
当日、朝。現場となった朝霧高原には、深い霧が立ち込めていた。晴れ渡る青空を想定してはいたけれど、この幻想的な風景は、これはこれで良し。気持ちを切り替え、設営に取り掛かる。とはいえ雨が降ったらたまらない。即興で巨大テルテル坊主を作り、この日1日の好天を願う。
かれこれ10回目ともなれば、もはや基本的なセッティングはお手の物。サササッとリビング&キッチンを作り終え、早くも料理待ちの姿勢に入る設営班。と、そのすきに、新鮮なアスパラを直火で炙ってつまみ食い。さらにハンモックに揺られちゃったりもして、随分と気楽なもんです。ねぇ副島さん。
設営班がマッタリしているその横で、料理長副島さんは大忙し。ひと休みする間もなく、副菜ひと品目に取り掛かる。その卓越した手さばきは、例え野外でも流石は達人。小気味良い音を響かせながらキュウリを切り分け、ボウルに移して謎の白い物体と混ぜ混ぜ。この見慣れぬ料理の正体は?
インドカレーと言えばナン。と思いきや、実はインドでもナンは、レストランやテイクアウトなどで食べるもの。逆に現地の家庭で多く食べられるのが、全粒粉の生地を鉄板で焼いたチャパティというもの。さらにその生地を油で揚げると、プーリーという食べ物に。ご覧のとおりプックリとした姿が可愛らしいひと品だ。
流石の手際の良さで、瞬く間に完成した副菜2品。インドの家庭料理プーリーは、香ばしくサクサクの歯応えが病みつきに。そして前述でもったいぶったキュウリを使ったひと品。こちらの正体は、ヨーグルトを和えたライタという料理でした。爽やかな味わいが、スパイシーなカレーにグッドマッチ。
プーリーにライタと、ファン以外はあまり馴染みがない、マニアックなインド料理を作り上げた副島さん。そしていよいよ真打ち登場! 同じく一般的には聞き慣れない、カツオのタマリンドカレー作りにトライ! って料理長。タマリンドってなんですか?
材料(4人分)
- カツオ/半身
ミニトマト/1パック
玉ねぎ/1個
ししとう/10本
ニンニク(みじん切り)/1片
ショウガ(みじん切り)/1片
レモングラス/2本
マスタードシード/小さじ1 - カルダモン(ホール)/5粒
クローブ(ホール)/5粒
シナモン(ホール)/小さじ1/2
ターメリック(パウダー)/小さじ1
チリパウダー/小さじ1
ガラムマサラ/大さじ1
タマリンド/小さじ2
パクチー/適量
カツオのタマリンドカレー
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インドカレーに日本の心。
カツオをボワっとわら焼きにスパイスから作る本格インドカレー。で、ありながら、メインとなる具材には、日本人にお馴染みかつ今が旬な初カツオをチョイス。それをさらに高知県伝統のカツオのたたきさながら、わら焼きに。その演出とアイディアに、日本男児の心意気を見た。
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充満するスパイスの香り。
ここはデリーかムンバイかマスタードシード、カルダモン、クローブ、シナモンを鍋に投入。香りが出てくるまで弱火で炒ったら、お次はそれをすり鉢へ。ゴリゴリっとすり潰せば、さらにスパイシーな香りが立ち込める。現場は一瞬にしてインドさながらの空気に。
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本格的なスパイスの香りを纏う
ししとうと玉ねぎに早くも垂涎Step2で作ったスパイスを改めて鍋に移し、ニンニク、ショウガ、レモングラスを加えて弱火で炒める。ある程度まで炒めたら、さらにスライスした玉ねぎ、ししとうも追加。玉ねぎがしんなりとするくらいまで火が通ればOK。
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親しみ深いカレーの色と匂いが
空腹感をさらに激しく刺激ここでようやく一般人でもわかりやすいカレースパイスの代表格、ターメリック、ガラムマサラ、そしてチリパウダーを加える。ダマにならないよう全体に馴染ませることを意識しつつも、パパっと手早く1〜2分ほど炒め合わせる。
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未知の味覚タマリンドに
スタッフたちの期待も膨らむ半分に切ったミニトマトを投入したら、ここで遂に今回の料理名の由来ともなったタマリンド登場。ちなみにタマリンドとは、チョウセンモダマという植物の果実。特長的な甘酸っぱさで、インドやタイではとても人気のフルーツなんだとか。
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アウトドアではまず味わえない
超本格インドカレー遂に完成!水を加え、タマリンドを適量の水で溶いて全体に混ぜ合わせる。少々煮立ててからStep1のカツオを入れて塩コショウ。仕上げに10分ほど煮込んだら、遂に完成、カツオのタマリンドカレー。お好みでパクチーを飾って召し上がれ。
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数多くの料理男子たちを跳ね返してきた高い壁、スパイスから作るインドカレー。そんな高難度な料理を、アウトドアキッチンという制限ある環境の中で作り上げたKitchen by OVER QUALITY第10弾。プーリーにライタというマニアックな副菜2品も添えられ、遂にインド由来のスペシャルテーブルが完成した。辺りに充満するスパイシーかつオリエンタルな香りで、スタッフたちも既に垂涎。さぁあとは、このコラボレーションを満喫するのみ。冷たいサッポロ生ビール黒ラベルを片手に、いざ乾杯!
料理家副島氏の指揮の下、オーバークオリティなアウトドアフードを提案するKitchen by SAPPORO OVER QUALITY。ここではその撮影に同行した、サッポロビール社員M氏のリアルな声をお届け。野外料理では前代未聞の、超本格インドカレーの感想は?
カレー好きのM氏も納得。酸っぱい系爽やかカレーの初体験記
「元々カレーは好きなたちで、けっこう色々と食べてきたつもりだったんですが、今回のカレーはまったく初めての味でしたね。スパイスから本格的に作っていたから辛めの味を予想していたんですけど、見事に想像を裏切られました。ひと言で表現するなら、優しいカレー。スパイシーなんだけど辛すぎず、それ以上に酸味が際立った、とても爽やかな味わいに驚きました。具材に選んだカツオもまったく臭みがなくて、最高に美味しかったです。きっと、わら焼きが効いたんでしょうね。プーリーも初めて食べましたが、これがまた合う! 適度に油分を含んでいて、酸味とのバランスがとても良いんですよ。ライタのサッパリした風味もお口直しに最適だったし、非常に良く考えられた3品だったと思います」。
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料理家
副島 モウ そえじま もうスパイシーなカレーとビールで、ジメジメした空気を吹き飛ばす!
「今回は梅雨も目前ということで、カラッとスパイシーなカレーをチョイス。そんな中でもタマリンドとレモングラスを多めに使うことで、全体に酸味の強い爽やかな味を意識してみました。そこに旬の初カツオを入れることで、日本人的な感覚もミックスした面白いひと品ができたんではないでしょうか。タマリンドも元々、魚との相性が良い調味料ですしね。とはいえやっぱり、野外でスパイスを扱うのは大変。風で舞ったり器ごと飛ばされたり……。僕自身、これ本当に外でやることか?って自問自答しながら作りました(笑)」。
※撮影場所は許可を得て自然保護に十分配慮し撮影し、きちんと清掃を行っています。
また、一般の方の立ち入りが規制されている場所が含まれます。
※各シーンの描写は撮影上の演出であり、許可を得た上で安全に十分配慮し撮影しています。
また、一般の方には規制されている行為を含みます。
※飲用シーンの描写は撮影上の演出であり、撮影中のアルコール飲用はありません。
※コンテンツ名「SAPPORO OVER QUALITY」とは、クオリティの高いシチュエーションを表現しており、
製品の品質について言及するものではありません。