「じゃらん観光国内宿泊旅行調査 2024」魅力度ランキング -体験編
リクルートの観光に関する調査・研究、地域振興機関「じゃらんリサーチセンター(JRC)」は、全国1万5,520人の宿泊旅行者を対象に、観光などを目的とした宿泊を伴う国内旅行(出張・帰省・修学旅行などを除く)実態を調べる「じゃらん観光国内宿泊旅行調査 2024」を実施した。このうち都道府県魅力度ランキングに関して、今回は体験編を掲載する。
■子供が楽しめるスポットや施設・体験があった
1位の千葉県は有名テーマパークの名前が数多く挙がる。2位の沖縄県は水族館やビーチ、テーマパークに加えてホテルそのものの名前も多い。3位の和歌山県はテーマパークや博物館を挙げる人が多い。8位の北海道は新たにオープンしたボールパークの名前も。トップ10に入るほとんどの県は人気のテーマパーク名が挙がるが、古くからある博物館や、大分県の「地獄めぐり」、埼玉県の「ライン下り」など、その地域ならではのアクティビティも多く挙がっている。
■若者が楽しめるスポットや施設・体験があった
1位の千葉県は人気テーマパーク以外にショッピングモールやアウトレット、コンサート会場などが挙がる。2位の沖縄県はマリンアクティビティ、カフェや買い物スポット、国際通りや水族館など。3位の大阪府もテーマパークが多いが、ショッピングエリアやお笑いの劇場、野球場や「大阪城」、「通天閣」や「道頓堀」などの観光スポットが挙がる。全般的にテーマパークや水族館、名所旧跡などの観光地に加え、その地域ならではのまち歩きスポットも人気のようだ。
■大人が楽しめるスポットや施設・体験があった
千葉県が僅差で1位を獲得。テーマパークや水族館、温泉・スパや海、キャンプなどが人気。2位の沖縄県は水族館、ビーチ、居酒屋、島めぐりなど。3位の長崎県はテーマパークに次いで軍艦島、ほか温泉や庭園、「眼鏡橋」などの観光スポットが挙がる。4位の徳島県は美術館、5位の石川県は「兼六園」や「近江町市場」など。2位以下では島めぐりや歴史観光スポット、美術館などが人気だった。
■ご当地ならではの体験・アクティビティが楽しめた
1位の沖縄県はマリンスポーツやトレッキング、まち歩きなどが人気。2位の徳島県は渦潮の観光船や温泉、美術館などが挙がる。3位の宮崎県はゴルフやサーフィン、神社や高千穂峡などの名所巡りが人気。4位の鹿児島県は屋久島のトレッキングや砂蒸し風呂、温泉など、5位の群馬県は圧倒的に温泉が多いが、スキーも人気。全般的にマリンスポーツやスキーなどのアウトドアに加え温泉や名所旧跡も人気だった。
■総合満足度は、鹿児島県、愛媛県、石川県、大分県、徳島県がトップ5
総合満足度は、食と温泉が人気の鹿児島が1位で、92.2%が満足と回答した。テーマ別ランキングの9つのうち、6つでトップ10にランクイン。食と温泉が特に人気。シニア層や夫婦旅行のシェアが高い傾向があり、同様の傾向は2位の愛媛県にも見られる。3位の石川県は食とお土産が人気で、若い世代に人気がある。
■総合満足度1位は鹿児島県が獲得!テーマ別ランキングでもトップ10に多くランクイン
同社JRC主席研究員の森戸香奈子氏は、『総合満足度1位は鹿児島県が獲得しました。テーマ別ランキングでもトップ10に多くランクインしています。シニア層を中心に夫婦旅行などで多く訪れているようです。コロナからの本格的な観光回復の年ではありましたが、円安の影響もあり海外旅行が敬遠される中、首都圏や関西圏から飛行機で訪れることができるエリアの評価が高いようです。また2024年1月には能登半島地震があった石川県ですが、食やお土産では上位を獲得し、2023年度は総合満足度で3位と、高い評価を得ています。アクセスの良さや知名度から有名都市や観光地を訪れる人は多いですが、満足度の軸で見るとその顔ぶれも多彩です。訪日客も増える中、国内宿泊旅行で満足のいく観光地とはどのような地域か、引き続き注目していきたいと思います。』と解説した。
記事配信・制作協力/外食ドットビズ
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