「じゃらん観光国内宿泊旅行調査 2024」魅力度ランキング -食・宿泊編
リクルートの観光に関する調査・研究、地域振興機関「じゃらんリサーチセンター(JRC)」は、全国1万5,520人の宿泊旅行者を対象に、観光などを目的とした宿泊を伴う国内旅行(出張・帰省・修学旅行などを除く)実態を調べる「じゃらん観光国内宿泊旅行調査 2024」を実施した。このうち都道府県魅力度ランキングに関して、食・宿泊編と体験編の2回に分けて掲載する。
■地元ならではのおいしい食べ物があった
石川県が1位を獲得。「のどぐろ」や「かに」「寿司」などの海鮮だけでなく、「金沢おでん」「治部煮」などの郷土料理や「能登牛」「加賀牛」など多様な顔ぶれ。2位の福岡県は「もつ鍋」「ラーメン」を挙げる人が多数。「ごまさば」「海鮮」なども挙がるが、「水炊き」「ごぼ天うどん」などメニュー名が多く挙げられている。3位の鹿児島県は「とんかつ」や「しゃぶしゃぶ」などの黒豚料理のほか、「鶏飯」などの郷土料理や「しろくま」の名前も。海鮮、郷土料理、肉類、スイーツなど、トップ3はバラエティ豊かな選択肢が強みのようだ。
■魅力のある特産品や土産物があった
こちらも石川県が1位を獲得。最も多く挙げられたのは「金箔製品」。ほか「日本酒」「海産物」「加賀棒茶」などが続く。2位の沖縄県は「ちんすこう」「紅芋タルト」「サーターアンダギー」などの菓子類、「シーサー」や「琉球ガラス」などの工芸品も多く挙がる。3位の北海道は有名菓子類やスイーツ、「かに」「昆布」などの海産物、「メロン」「じゃがいも」など食品類が圧倒的に強い。菓子類を挙げる人が多くを占める中で石川県や沖縄県は工芸品も人気だった。
■魅力的な宿泊施設があった
1位の大分県は有名温泉旅館やホテル名、由布院温泉や別府温泉郷など温泉地名、同率1位の沖縄県は個別のリゾートホテル名が多く挙がる。3位の鹿児島県も、指宿温泉や霧島温泉の有名宿泊施設の名前が挙がり、4位の千葉県はテーマパークや近隣のリゾートホテル、5位の秋田県は温泉地の旅館などが人気。有名温泉地やリゾートホテルなどを擁する地域が上位にランクインした。
■地元の人のホスピタリティを感じた
1位の沖縄県は、宿泊施設などの従業員の対応、マリンアクティビティや体験施設でのサービス、お祭り、タクシーの運転手や居酒屋の店員の対応の良さ、また、道行く人が親切といった声が多い。2位の宮崎県、3位の岩手県も同様に宿や居酒屋の対応を挙げる人が多いが、方言が心地よいという声も。宿や飲食店などのホスピタリティの高さ以外にも地元の人の優しさや飾らない雰囲気が印象に残る
【調査概要】
調査目的:全国の国内宿泊旅行実施者に対して、国内宿泊旅行の内容を知るために実施
調査時期:4月8日~4月19日
配信数:27,202件
回収数:15,555件(回収率57.2%)
有効回答数:15,520件
記事配信・制作協力/外食ドットビズ
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