ワタミ、居酒屋におけるアバターによるリモート接客の実証実験を開始
ワタミは、アバターダイニングラボ有限責任事業組合(ADL)と協業し、居酒屋におけるアバターを通じたリモート接客の実証実験を「旨唐揚げと居酒メシ ミライザカ 新橋銀座口ガード下店」(東京・新橋)にて、7月29日~8月29日に実施する。
ADLは、飲食店向けアバター接客サービス及びコンテンツの企画・開発活動を通じて新たな飲食体験創造や働き手の多様性の推進を目指している。また、自社でのアバター接客が楽しめる店舗運営やオペレーターの雇用創出なども実施している。
今回の実証実験では、ADLの提供する飲食店向けアバター接客サービスを活用し、リモート環境からオーダー受注や商品のおすすめといった接客、また来店客に楽しんでもらえるコンテンツも提供することで、更に楽しい居酒屋作りを目指す。アバター接客には、接客する側もされる側も双方の心理的ハードルが下がり、初対面でも話しやすいといった特徴や、時間や場所といった制約に関係なく働くことが出来るといった特徴がある。それらの特徴を活かし、労働人口不足が叫ばれ、効率化が求められる昨今だが、AIではなく“人”だからこそ提供可能な温もりのある、顧客に寄り添ったサービスの提供を行い、今までにない新たな飲食体験の創造に挑戦する。
アバターの接客は店頭から始まる。店内で来店客とコミュニケーションをとるだけでなく、店先で店舗を決めてもらうきっかけを、大型サイネージを通して訴求。声をかけてくれた人に対して、店舗の案内や、空席情報などを案内する。店内と店外の距離をゼロにできるのもアバター接客の強み。また、居酒屋においてリモートでの接客を確立することで、新たな雇用創出の可能性を模索する。本サービスを用いることで、働き手は移動時間なく同時に、複数拠点を対応することが可能になる。そのため今日は自宅からミライザカの新橋店、博多店、梅田店を同時に勤務。といったこれまでにない未来の働き方ができるようになることを想定している。
このように、“リモート×アバター”の特性を活かすことで、場所や時間といった物理的な制約のみならず様々な制約を超えた働き方の実現を模索する。例えば、過去「ミライザカ新橋店」で働いていたが、引っ越しや家族の事情により退職を余儀なくされた人が、遠方より同店でまた働くことが出来るといった可能性や、隙間時間などを活用した副業人材の活用など多くの可能性が想定される。また、ADLでは外国語対応が可能な人材の積極的な採用や、本店舗での同時翻訳機能の活用なども通じて、海外からの来店客にも心地の良い顧客体験を提供できるよう検証していく。
【実証実験概要】
実施期間:7月29日~8月29日(8月11日~16日を除く)
実施店舗:旨唐揚げと居酒メシ ミライザカ 新橋銀座口ガード下店
所在地:東京都港区新橋1-3-10 1F
アバター稼働時間:18:00~23:00
電話:03-3539-2158
記事配信・制作協力/外食ドットビズ
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