ホットペッパーグルメ外食総研、トレンド座談会のテーマはグルメバーガー
リクルートの外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」は、外食のプロフェッショナルを集め、外食トレンドを発表するための「トレンド座談会」を開催しているが、今回は「グルメバーガー」についてレポートした。
■グルメバーガーを「食べたい」人は65.0%、最高額は「1,000円以上2,000円未満」が最多
ハンバーガーの中でも特に素材や味にこだわり、比較的高めの価格設定である「グルメバーガー」と呼ばれるジャンルがある。調査では「食べたことがあり、また食べたい」(21.4%)、「食べたことがあるが、もう食べたくない」(4.7%)を合わせた「食べたことがある」人は全体の約3割だった。また、食べた経験のある・なしにかかわらず単純に「食べたい」人は65.0%(「食べたことがなく、食べてみたい」43.7%+「食べたことがあり、また食べたい」21.4%)と関心が高いことがわかった。金額に関しては、「食べたことがある」人の最高額は「1,000円以上2,000円未満」(61.2%)が6割強を占めボリュームゾーンであった。
■グルメバーガーに出してもよい金額は「全体」「食べたい」人で大きな差が
グルメバーガーに出してもよい金額を、「全体」と、経験の有無にかかわらず「食べたい」人で比べたところ、最も割合が高い価格帯は「全体」で「1,000円未満」(47.3%)、「食べたい」人は「1,000円以上2,00円未満」(51.1%)と違いがあった。また、高価格帯の「3,000円以上」は、「全体」で2.2%、「食べたい」人で3.0%いることがわかった。関心の高さによって、出してもよい金額に差が出る結果となっている。
■食べるときに重視するポイントは「焼きたて」「こだわりのチーズ」「肉の量が多い」
グルメバーガーを「食べたい」人に対し、食べるときに選ぶポイントについて聞いたところ、「バンズ/焼きたて」(54.7%)、「パテ以外の具材/こだわりのチーズ」(54.1%)、「パテ/肉の量が多い」(50.8%)がトップ3で各5割を超えた。「おいしさ」「素材の量」「食べ応え」を主に重視していることがわかった。ほかにも「パテ/100%ビーフ」(45.6%)、「パテ以外の具材/自家製ベーコン」(43.7%)、「パテ以外の具材/オーガニック野菜」(32.2%)などがランクインしているので、「素材の質の高さ」も重視しているようだ。
■グルメバーガーに対して重視するものと価格帯の相関性が浮き彫りに
「ホットペッパーグルメ外食総研」研究員の田中直樹氏は、『今回の調査では、グルメバーガーを「食べたことがある」人は全体の約3割でした。ただ、「食べたことがなく、食べてみたい」人を含め「食べたい」と答えた人が65.0%いたので、関心の高さがうかがえます。「食べたい」人がグルメバーガーで重視するものは「焼きたて」「こだわりのチーズ」「肉の量が多い」で、おいしさと食べ応えを求めつつ、それに見合う価格かどうかを気にしているのかもしれません。これを裏付ける結果として、グルメバーガーへどれぐらいお金を出せるかの設問では、「全体」のボリュームゾーンが「1,000円未満」だったのに対し、「食べたい」人は「1,000円以上2,000円未満」がボリュームゾーンと、関心の高い人のほうが出してもよい金額が高くなっています。また、実際に「食べたことがある人」の最高額のボリュームゾーンは「1,000円以上2,000円未満」でしたが、「3,000円以上」が5.0%いたのは興味深いです。個人経営のハンバーガー専門店以外に、今では大手外食チェーンやファストフード店が参入しています。参入店が増え多様なタイプのグルメバーガーを楽しめるようになった今だからこそ、自分の好みを見つけてみてはいかがでしょうか。』とコメントした。
【アンケート調査概要】
調査期間:5月17日~5月18日
調査方法:インターネットリサーチ
調査対象:全国20代~60代男女(マクロミルの登録モニター)
有効回答数:1,035件(男性517件、女性518件)
記事配信・制作協力/外食ドットビズ
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