7月の外食売上高、前年比100.5%と23ヶ月連続で前年を上回る
日本フードサービス協会 (JF) は、会員企業 ( 有効回収事業者数 194 社・店舗数 36,524 店 ) を対象とした 2018 年 7 月度の外食産業動向を発表。なお、本調査は、新規店も含めた全店データを業界全体および業態別に集計し、前年同月比を算出したもの。
7 月は、土曜日が 1 日少ない曜日周りに加え、西日本を中心とした豪雨、全国的猛暑、台風など、異例続きの天候で客数は 98.9 %となったが、価格改定や各社各様のキャンペーン、季節メニューの訴求等により客単価の上昇が続いており、全体売上は 100.5 %と、 23 ヶ月連続して前年を上回った。
全体および業態別概況は以下の通り。 ( ) は、業態合計の対前年同月比
■全体 ( 売上高 100.5 %・店舗数 100.3 %・客数 98.9 %・客単価 101.7 % )
■ファーストフード業態 ( 売上高 102.0 %・店舗数 100.4 %・客数 99.8 %・客単価 102.2 % )
全体売上は 102.0 %と前年を上回った。業種別売上高は、「洋風」は季節商品や 500 円のランチセットなどが好調で 103.0 %。「和風」は鰻の販売が好調で客単価が上昇し 102.6 %。「麺類」はクーポンなどによる集客で客数は前年並みも客単価が下がり 99.0 %。「持ち帰り米飯・回転寿司」は価格改定による単価上昇などで 100.4 %。「その他」は「アイスクリーム」が、猛暑で販売好調 102.0 %となった。
■ファミリーレストラン業態 ( 売上高 99.5 %・店舗数 100.9 %・客数 97.2 %・客単価 102.3 % )
全体売上は 99.5 %と前年を下回った。業種別売上高は、「洋風」は豪雨・猛暑・台風という天候要因で客数が減少 98.4 %。「和風」は猛暑でそば業態などは好調だったが、全体的には客数減で 98.4 %。「中華」はキャンペーン効果が続いており客数増で 102.9 %。「焼き肉」は天候や曜日周りなどマイナス要因がある中でも底固く推移し 102.0 %と 20 ヶ月連続して前年を上回った。
■パブ / 居酒屋業態 ( 売上高 94.2 %・店舗数 97.1 %・客数 95.2 %・客単価 99.0 % )
「パブ・ビアホール」は、月間キャンペーンで好調だった店もあるが、天候要因が特にビアガーデンなどに大きく影響し、売上は 96.9 %。「居酒屋」は、悪天候に加え、他業態との競争や店舗減少が続いており、売上は 93.3 %。
■ディナーレストラン業態 ( 売上高 100.2 %・店舗数 98.9 %・客数 100.1 %・客単価 100.2 % )
曜日まわりや天候などマイナス要因が多い中、価格がリーズナブルな店舗や商品が顧客に支持され、売上は 100.2 %となった。
■喫茶業態 ( 売上高 98.0 %・店舗数 99.7 %・客数 97.2 %・客単価 100.8 % )
猛暑で冷たいドリンクなどが好調であったが、異例続きの天候が客足を遠ざけ、売上は 98.0 %となった。
記事配信/外食ドットビズ(2018/08/31)
制作協力/外食ドットビズ