ホットペッパーグルメ外食総研、「歓送迎会」「花見」を調査_歓送迎会編
リクルートの外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」は、2024年春の「歓送迎会」「花見」について、消費者アンケートを実施した結果を公表した。「花見編」に引き続き「歓送迎会編」を掲載する。
■「歓送迎会」への参加回数は、増加派が減少派を上回り、さらなる回復が期待されそう
今春の「歓送迎会」への参加回数の見込みは、増加派(「昨年より大きく増えそう」+「昨年よりやや増えそう」)が計16.4%で、2013年の調査開始以来2番目の高さであった。一方、減少派(「昨年より大きく減りそう」+「昨年よりやや減りそう」)は計1.1%。「昨年と変わらない」が82.5%と最も高い割合ではあるが、増加派が減少派を大幅に上回ることから、新型コロナウイルス感染症の5類移行後の回復傾向が見られる。なお、2023年の「歓送迎会」の参加率は、16.5%と、2022年の9.6%からは大幅に増加しており、2年連続しての大幅な回復も考えられる。性年代別の特徴としては、20代男女で増加派が他の性年代に比べて多く(男性26.3%、女性21.8%)、例年のことではあるが、若年層を中心に活発な歓送迎会の企画・参加がありそうだ。
■「歓送迎会」の平均想定予算は4,404円(前年比+406円)で過去最高額の予想
今春の「歓送迎会」の予算について、過去12年の結果と今年の想定額を比較した。2023年における「歓送迎会」の費用については、1人/1回あたりの想定額(平均3,998 円)と実際の参加費(同4,593円)の乖離(上振れ)が大きく、参加費は調査開始以来の最高額であった。飲食店の値上げ等の影響も受けていると考えられるが、今年はそのことも折り込んでか、想定額が4,404円と前年比で+406円と大幅に上昇した。想定予算と実際の参加費を比べると、毎年、上振れしていることから、今年の参加費は調査開始以来の最高額を更新する可能性がありそうだ。
また、昨年の実際の参加費を見ると、1人/1回あたり「5,000円~6,000円未満」が最多で35.5%、次いで「4,000円~5,000円未満」が20.9%に達する。他方、今年の想定額では、同じく「5,000円~6,000円未満」(33.9%)が最多であるが、次いで多いのは「3,000円~4,000円未満」(21.3%)である。昨年の実績も今年の想定も「5,000円~6,000円未満」が最多だが、今年は前年に比べ「3,000円~4,000円未満」の価格帯の需要が高まるかもしれない。
■「歓送迎会」を行う相手は「会社・仕事関係」が30%台と回復予想
今春の「歓送迎会」を行う相手について尋ねた。「会社・仕事関係」が最多で30.7%(前年比+4.0ポイント)で、コロナ禍以前(2020年2月初旬調査:36.5%)の30%台に回復するとの予想だ。コロナ禍中からの推移は2021年(17.0%)、2022年(18.1%)、2023年(26.7%)と着実に回復してきた。「友人・知人関係」は8.8%(同‐1.4ポイント)と減少予想で、今年の歓送迎会は「会社・仕事関係」の色合いが強まりそうだ。
【調査概要】
調査方法:インターネットによる調査
※外食市場調査の中で、昨年の歓送迎会およびお花見についての実績や、今年の予測や意向等を聴取
調査対象:首都圏・関西圏・東海圏に住む20~69歳の男女(マクロミルの登録モニター)
調査期間:2月1日~2月13日
有効回答数:9,864件(首都圏5,059件/関西圏2,595件/東海圏2,210件)
記事配信・制作協力/外食ドットビズ
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