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外食トピックス

ホットペッパーグルメ外食総研、2023年度東名阪三大都市圏の中食動向

リクルートの外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」は、首都圏・東海圏・関西圏の 3 圏域の男女約 10,000 人を対象に毎月実施している「外食市場調査」について、 2023 年度 (2023 年 4 月~ 2024 年 3 月 ) の外食および中食動向の年間結果を取りまとめた。今回は、中食動向をお知らせする。

3 圏域計における 2023 年度の年間の延べ中食購入回数は前年度比 -4.2 %の 15 億 4227 万回、中食市場規模は同 -2.4 %の 1 兆 4087 億円と推計された。コロナ禍から 4 年目の外食・中食市場規模は、外食市場規模がコロナ禍前の 83.4 %まで戻り、中食市場規模は 2 年連続低下の 115.6 %となった。 1 ヶ月あたりの中食実施率 (22 年度 66.9 %→ 23 年度 65.3 % ) と実施者の中食購入頻度 ( 同 5.03 回 / 月→ 4.97 回 / 月 ) は前年度を下回った一方、中食単価 ( 同 897 円→ 913 円 ) は前年度より 1.9 %増加した。中食市場規模を圏域別にみると、首都圏 8862 億円 ( 前年比 98.6 % ) 、関西圏 3531 億円 ( 同 95.1 % ) 、東海圏 1693 億円 ( 同 98.1 % ) と、関西圏において中食市場規模の減少幅が最も大きかった ( 前年度比- 4.9 % ) 。

性年代別では、 3 圏域計の中食市場は、前年度まで「男性 /40 歳代」が延べ中食購入回数シェア、市場規模シェアともに最も高かったが、 23 年度は「男性 /50 歳代」 ( 延べ回数シェア 13.8 % / 市場規模シェア 13.6 % ) がともに最も高くなった。前年度比で延べ中食購入回数が最も減った性年代は「女性 /20 歳代」 (6.4 % ) で、前年度の 7.0 %からさらにシェアが低下した。中食市場規模はコロナ禍前の 18 年度と比べると、 50 歳代男女でいずれも伸びが大きく ( 男性 140.1 % / 女性 135.7 % ) 、コロナ禍前より 35 %以上増加した。一方、「女性 /60 歳代」 (97.2 % ) ではコロナ禍前の規模を下回り、中食の利用は頭打ちとなっている。
・「中食」は、夕方以降の食事について、外で買ってきたものを食べた、出前や宅配を利用して食べた場合を対象
・消費地の範囲として、各圏域の居住者が各圏域の対象都府県内で購入した中食を対象としており、圏域外で購入した中食は含んでいない。
・食事の一部 ( おかずのみ等 ) を買ってきて食べた場合も含まれる
・夕方以降、複数回中食した場合、 1 日あたり 2 回まで ( 購入金額の上位 2 位まで ) の中食を含んでいる

記事配信・制作協力/外食ドットビズ

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