日本百貨店協会、平成30年12月度と年間の百貨店売上高を発表
日本百貨店協会は、調査対象百貨店 79 社・ 219 店の平成 30 年 12 月度の全国百貨店売上高を発表。併せて平成 30 年の年間の全国百貨店売上高を発表した。
まず、 12 月の百貨店売上高は 6805 億 1266 万円で店舗調整後対前年比 0.7 %減とわずかながらも 2 ヶ月連続で前年割れとなった。月の前半は気温が高くコート等主力の防寒アイテムが苦戦。月後半からの気温低下でようやく冬物商材が動いたが前年実績には届かなかった。一方、高額品やインバウンドは引き続き好調に推移した。
顧客別では、国内市場 ( シェア 95.6 % /1.1 %減 ) はマイナスしたが、インバウンドは 302 億円 ( シェア 4.4 % /8.4 %増 ) と過去 2 番目の売上を記録するとともに、 25 ヶ月連続プラスとなった。
地区別では、 10 都市が 0.0 %と前年並み。 6 都市 ( 札幌、横浜、名古屋、京都、大阪、福岡 ) で前年をクリアした。地方 (10 都市以外の地区 ) では 2.4 %減とマイナスが続くが、近畿地区で前年を上回り、大都市との差は前月より更に 0.1 ポイント縮小した。
商品別では、雑貨 (2.1 %増 /25 ヶ月連続 ) と身のまわり品 (2.2 %増 /3 ヶ月連続 ) がともにプラス。引き続き好調な化粧品や高額商材 ( 美術・宝飾・貴金属 ) 、ラグジュアリーブランドなどが動いた。衣料品 (1.6 %減 /6 ヶ月連続 ) は天候与件が大きく響きマイナスしたが、前月より 2.9 ポイント改善。食料品 (1.3 %減 /2 ヶ月連続 ) は前年には届かなかったが、菓子 (0.2 %増 ) は 3 ヶ月連続でプラスとなった。
また、平成 30 年の年間売上高は、既存店ベースで 0.8 %減 (5 兆 8,870 億円 ) と 2 年ぶりにマイナスに転じたが、インバウンドは年間で購買客数 28.6 %増の約 524 万人、売上は 25.8 %増 (2 年連続増 ) の 3,396 億円と、共に過去最高を記録した。
なお、 12 月度の商品別売上高は、食料品が 2384 億 7890 万円 ( 店舗調整後・前年増減率 1.3 %減 ) 、食堂喫茶 141 億 7146 万円 ( 同 2.5 %減 ) 、衣料品 1760 億 1924 万円 ( 同 1.6 %減 ) 、身のまわり品 886 億 9843 万円 ( 同 2.2 %増 ) 、雑貨 1214 億 7719 万円 ( 同 2.1 %増 ) 、家庭用品 245 億 4564 万円 ( 同 6.5 %減 ) 、サービス 53 億 5107 万円 ( 同 0.5 %減 ) 、その他 117 億 7073 万円 ( 同 8.2 %減 ) 、商品券 229 億 7972 万円 ( 同 8.1 %減 ) だった。
記事配信/外食ドットビズ(2019/01/24)
制作協力/外食ドットビズ