簡単にできる有酸素運動の代表格“ウォーキング”は、プリン体からつくられる尿酸を減らすために効果が期待できます。
正しいウォーキングのポイントをおさらいして、無理のない範囲で楽しく歩いてみませんか?
どうしてウォーキングが良いの?
健康のためには太りすぎはよくないという認識はお持ちでしょうが、実は、肥満のある人、メタボの人は高確率で尿酸値が高い傾向にあります。
プリン体が気になる方々には、体重の減少のためにも定期的な運動をおすすめします。
健康のためにと思い立って急に激しい運動をする方がいますが、これは好ましくありません。
激しい運動を行うと筋肉が疲労し、乳酸という物質が生成されます。乳酸には血中の尿酸値を増加させる作用があるのです。
その点、有酸素運動であれば、過剰に乳酸が溜まることがないので、手軽にできるウォーキングがおすすめです。
少しずつ、長い距離を歩くことを意識していきましょう。
普段、どのくらい歩いている?
成人の1日あたりの平均歩数は、男性で7,139歩・女性で6,257歩というデータ(※厚生労働省「平成24年国民健康・栄養調査結果の概要」)があり、残念ながら私たちの平均歩数は1万歩に達していません。
会社と自宅の往復だけでは、意外と歩く時間は少ないもの。
1万歩の感覚としては、1日のなかで10分ずつ歩く時間を3回つくり、1日にトータルで30分ほどの時間が目安です。
万歩計などを活用して、外出時の時間も有効に使いながら1万歩を目標に歩くと良いでしょう。
毎日の生活のなかで、どのように歩くのがおすすめ?
1日30分ほどの時間をつくるようにしましょう。例えば、朝の通勤時に10分、帰り道に10分、得意先まわりに10分歩くと考えれば、これだけで1日30分のウォーキングタイムを確保できます。
細分化して考えると、気軽に歩けるように感じるのではないでしょうか?
通勤時に1つ前の駅で降りて20分歩く、駅ではエレベーターやエスカレーターを使わずに階段をのぼる、昼休みに少し離れた場所でランチをするなど、日々の生活のなかで歩く時間を徐々に増やしていきましょう。
ダイエットにも!
ウォーキングをはじめとした有酸素運動は、体の中の比較的大きな筋肉をきたえることができます。
体幹がしっかりして筋肉がついてくると、代謝能力もさらに高まり、ダイエット効果も期待できます。
ウォーキングは準備や道具が必要ないので、いつでもどこでもスタートできます。
ただ何となく歩くのと、「今歩いている!」と、意識して歩くのでは効果が大きく違ってきます。
歩数計をつける、家族や仲間と一緒に、好きな音楽を聴きながらなど、楽しみながら颯爽と歩きましょう。