2月の外食売上高、前年比103.1%と18ヶ月連続で前年を上回る
日本フードサービス協会 (JF) は、会員企業 ( 有効回収事業者数 195 社・店舗数 36,359 店 ) を対象とした 2018 年 2 月度の外食産業動向を発表。なお、本調査は、新規店も含めた全店データを業界全体および業態別に集計し、前年同月比を算出したもの。
2 月は、強い寒波の影響で全国的に低温となり、北陸など日本海側で記録的大雪に見舞われ、また平昌オリンピックによる外出控えなどから、客足に影響が出たところがあったものの、建国記念日の振替休日もあり全体の客数は 102.7 %となり、全体売上は 103.1 %と 18 ヶ月連続して前年を上回った。
全体および業態別概況は以下の通り。 ( ) は、業態合計の対前年同月比
■全体 ( 売上高 103.1 %・店舗数 100.6 %・客数 102.7 %・客単価 100.4 % )
■ファーストフード業態 ( 売上高 104.5 %・店舗数 100.5 %・客数 105.1 %・客単価 99.5 % )
全体売上は 104.5 %と前年を上回った。業種別売上は、「洋風」は各社まちまちであったが、リニューアル商品の好調などで 102.0 %。「和風」は携帯会社とのコラボキャンペーンにより売上が大幅に伸びて 113.9 %。「麺類」は店舗増などで 103.9 %。「持ち帰り米飯・回転寿司」は店舗数減少や低温による客数減の影響もあり 98.9 %。「その他」は引き続き「カレー」の客単価が上昇し、「アイスクリーム」は SNS 経由でのクーポンが好評で 104.2 %となった。
■ファミリーレストラン業態 ( 売上高 102.2 %・店舗数 101.0 %・客数 99.4 %・客単価 102.8 % )
全体売上は 102.2 %前年を上回った。業種別売上は、「洋風」は店舗限定の特別メニューや高付加価値メニューが好評で客単価が上昇して 100.5 %。「和風」は寒波がシニアの客足に影響するなどで 99.3 %。「中華」は店舗増と割引券やスタンプカードキャンペーンの集客効果で 105.6 %。「焼き肉」は上昇トレンドが続いて 109.5 %と 15 ヶ月連続して前年を上回った。
■パブ / 居酒屋業態 ( 売上高 96.6 %・店舗数 96.5 %・客数 97.4 %・客単価 99.1 % )
飲酒業態は、堅調な年末年始需要で下げ止まり感が見られていたが、 2 月は寒波の影響が大きかったためか前年を上回れず全体売上は 96.6 %にとどまった。「パブ・ビアホール」は、低温、冬季五輪に加えインフルエンザ流行の影響も受け、客数が減少し 97.1 %。「居酒屋」は、引き続き店舗減少の影響が大きく 96.5 %に。
■ディナーレストラン業態 ( 売上高 105.9 %・店舗数 98.4 %・客数 104.6 %・客単価 101.3 % )
テレビ CM のエリア拡大により客数が伸びた店舗、好調な高価格帯店舗などが牽引し、売上は 105.9 %となった。
■喫茶業態 ( 売上高 100.5 %・店舗数 101.7 %・客数 98.2 %・客単価 102.3 % )
引き続きホットフードや新商品のドリンクで客単価は上昇したものの、客数が伸び悩み、売上は 100.5 %となった。
記事配信/外食ドットビズ(2018/03/27)
制作協力/外食ドットビズ