歴史に名を残してきた数々の偉人たち。
その功績はいつまでも称えられ、
私たちに語り継がれている。
しかし、
そんな歴史上の人物には様々なウワサがつきもの。
名声を手にした以上、
その裏側まで取り沙汰されるのも
また宿命なのだ
あなたは、
日本の歴史を築き上げたある男の人生を、
サッポロビールと
深い関わりを持つ人物が
変えてしまった
というウワサをご存知だろうか?
まずはその真相を探るべく、
ある人物を紹介しよう。
彼の名は、伊藤博文。
きっと皆様もご存知だろう。
言わずもがな、
大日本帝国憲法を起草した中心人物であり、
日本の初代総理大臣も務めた
日本の歴史を語る上で
欠かすことのできない男だ。
そして何を隠そう、この伊藤博文こそが
サッポロビールと
深い関わりを持つ人物に
人生を変えられた男なのだ。
ここで話は1901年まで遡る
この年、日本の政界を揺るがす
ある事件が起こった。
「第4次伊藤博文内閣の崩壊」である。
1900年の発足から
一年も持たずに崩壊した伊藤博文内閣。
その原因は様々とされているが、
そこには興味深いウワサが存在する。
それはなんと、
伊藤博文のスキャンダル。
いつの時代も有名人に
このような話はつきものだということなのか、
なんとも信じがたいウワサである。
しかし、それとサッポロビールに、
一体どんな関係があるというのだろうか。
皆様もまだ見当がつかないだろう。
だがよく考えてみてほしい。
ウワサが流出したということは、
流出させた人物が存在するのである
その人物はいま、
恵比寿ガーデンプレイスに銅像となって佇んでいる。
ヱビスビール記念館の横に建てられたこの銅像。
あなたはこの人物の正体をご存知だろうか?
彼の名は、馬越恭平。
当時の恵比寿ビール社長であり、
後にサッポロビールの前身である
「大日本麦酒」の社長となる男だ。
それでは一体、なぜ彼のような人物が、
スキャンダルの流出を図ったのか?
事の発端は、伊藤博文による
「ビール税」の導入から始まった。
ビールをこよなく愛し、
なによりもその繁栄を望んでいた馬越。
当然ビール税の導入に拒否の姿勢を見せ、
反対運動の先頭に立ち、
なんとか食い止めようと試みたのだ。
そして、無類の好色だった
伊藤博文の悪評を聞きつけ
スキャンダルを流出することで妨害を図ったのだ。
だが、馬越の健闘及ばず、
ビール税の導入は決まることとなる。
しかしこの作戦がキッカケとなり
伊藤博文内閣は崩壊した
といわれているのである。
いかがだっただろうか。
しかし、この馬越の行動の裏には、
人一倍男気が強かったといわれる
馬越らしい逸話が存在する。
なんと馬越は、
自身が抱えていたスキャンダルも
自ら告白したのだ。
そうすることで伊藤博文と同等のバッシングを受け、
痛み分けを図ろうとしたのだとか。
だが、馬越のスキャンダルが
本当に存在したのかは
明らかになっていない。
政界を変えてしまうほどの
ビール愛。
馬越の情熱がなければ、
いまの日本は
なかったのかも知れない―
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