1990年前後から、アメリカの西海岸に端を発するクラフトビールブームが起こる。
その流れはニューヨークにも広がった。
そして、いまでは、世界中の国でクラフトビールがつくられるようになった。
このとき、大きな役割を果たしたのは、
従来は考えられなかったユニークな香りを持つホップであった。
苦味をつくることに加え、香りをデザインする役割も持つことになったホップ。
それは、より個性的なビールをつくりたいという醸造家たちに支持された。
その研究と開発が世界中で注目されるようになり、「ソラチエース」も脚光を浴びる。
当然、国内でもより個性的なホップを作ろうとする新しい動きが始まった。
国産ホップは2000年代になっても減少し続けている。
しかし、そんな中でも、生産者、研究者、醸造家たちのホップにかける情熱は衰えない。
より個性的な、まだ見ぬホップを求め続ける「ホップの冒険者たち」。
その物語は、まだまだ続く。