インフォマート、就職活動での業界・企業研究に関する実態調査を実施
インフォマートは、就職活動を行っている(行っていた)2025~2026年3月卒業見込みの大学生・大学院生605名を対象に、就職活動での業界・企業研究に関する実態調査を2024年12月6日~11日に実施した
■約3人に1人が業界・企業研究に「苦労している」
就職活動で苦労している(していた)ことを聞いたところ、「自己分析」(53.4%)が最多となった。また、「業界・企業研究等の情報収集」(33.4%)は4位にランクイン、就職活動において重要度は高いものの、必要な情報収集や整理に課題を感じている学生が少なくないことが分かった。
■7割以上が志望企業を決めるうえで業界を重視
志望企業を決めるうえで、業界はどの程度重視しているか(していたか)聞いたところ、「非常に重視した」(27.4%)と「やや重視した」(43.6%)を合算した「重視している・計」(71.0%)は7割強と、就職活動を行ううえで業界を重視している学生が多いことが分かった。
■7割弱が業界・企業研究を行い、方法は「就活情報サイトの利用」「企業のホームページを閲覧」等
就職活動で業界研究や特定企業の企業研究を行っているか(行っていたか)聞いたところ、業界研究は、「積極的に行っている」(20.5%)と「ある程度行っている」(44.6%)を合算した65.1%が業界研究を「行っている・計」と回答。一方、企業研究は、「積極的に行っている」(20.2%)と「ある程度行っている」(47.9%)を合算した68.1%が企業研究を「行っている・計」と回答した。
また、前問で「業界研究を積極的に行っている・ある程度行っている」と回答した人(n=394)に、その方法について聞いたところ、「就活情報サイトを利用している」(42.4%)が最多となり、次いで、「企業のホームページを閲覧している」(41.9%)、「インターンシップに参加している」(41.4%)が続いた。 今回の調査では、就活情報サイトや企業ホームページ等、アクセスしやすい情報源の利用頻度は高い一方で、業界分析レポートや業界関連書籍を読む等、業界を深く知るための情報収集はあまり行われていないという結果となった。一方、前問で「特定企業の企業研究を積極的に行っている・ある程度行っている」と回答した人(n=412)に、その方法について聞いたところ、「企業のホームページを閲覧している」(40.5%)が最多となり、次いで、「インターンシップに参加している」(39.1%)、「就職情報サイトを利用している」(38.6%)が続いた。こちらも、企業の決算報告書の分析等、踏み込んだ情報収集はできていない状況が明らかになった。
■4割以上が自己PRや志望動機の作成・添削、業界・企業研究等に生成AIを活用
就職活動で生成AIサービスを利用したことがあるか聞いたところ、「はい」が45.0%、「いいえ」が55.0%となった。次に、「就職活動で生成AIサービスを利用したことがある」と回答した人(n=272)に、生成AIサービスの利用用途について聞いたところ、「自己PRの作成・添削」(59.6%)と「志望動機の作成・添削」(50.7%)、「自己分析(長所・短所)の作成・添削」(39.0%)がトップ3。さらに、「業界研究」は17.6%、「企業研究」は14.0%となり、業界や企業について質問をする等にも、生成AIサービスを利用する学生が多いことが分かった。
■まとめ
今回の調査結果から、学生の約7割が就職活動で業界・企業研究を行っていることが分かった。しかし、約3人に1人が情報収集に苦労していると回答している。理由として、業界・企業研究の方法は、就活情報サイトや企業ホームページの閲覧、インターンシップへの参加がメインになっているため、業界分析レポートや企業の決算報告書等、より詳しい情報にはアクセスできていない状況が浮き彫りになった。
また、業界・企業研究を通じて思いも寄らなかった業界と出会った学生も多く、「旅行業界を調べているときに地域創生のプロモーションに興味を持ち、広告業界も視野に入れるようになった」等のエピソードが多数寄せられた。就職活動において業界・企業研究をしっかりと行うことは重要で、可能性を広げるきっかけにもなるだろう。
【調査概要】
調査対象:就職活動を行っている(行っていた)今年3月卒業見込みの大学生・大学院生
調査方法:インターネットリサーチ
調査内容:就職活動での業界・企業研究に関する実態調査
調査期間:2024年12月6日~12月11日
回答者:605名
記事配信・制作協力/外食ドットビズ
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