リクルート、外食店の「ダイナミックプライシング」に関する調査_認知編
リクルートの外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」は、このところ外食店で導入が目立っている「ダイナミックプライシング(同じメニューが時間帯や立地等で価格が変わる設定)」の認知率や利用状況、賛否等の消費者アンケートを実施した。外食ドットビズでは「認知編」と「賛否編」に分けて掲載する。
■外食店のダイナミックプライシング(同じメニューが時間帯や立地等で価格が変わる)認知率約4割
外食店の「ダイナミックプライシング」の各種別の実施店を知っている回答者を合計した「知っている・計(「実施しているお店を知っていて、割安/割高かどうかを意識して利用したことがある」+「実施しているお店を知っていて、利用したことはあるが、割安/割高かどうかを意識したことがない」+「実施しているお店を知っているが、そのお店を利用したことがない」)を集計したところ、「同じメニューがランチやモーニングでは割安」が最も高く40.8%であった。次いで、「夕方早めは割安(ハッピーアワー等)」が38.1%、その次は「店の立地によって同じメニューの価格が変わる」で36.1%であった。また、価格の違いを「意識して利用したことがある」回答者が最多であったのも、「同じメニューがランチやモーニングでは割安」で19.0%であった。
※ダイナミックプライシングの内容…「同じメニューの価格が、夕方以降は通常価格だが、ランチやモーニングでは割安価格」「同じメニューの価格が、夕方早めは割安価格で(ハッピーアワー等)、それ以降は通常価格になる」「同じチェーンで、店の立地(超都心・都市部・地方都市等)によって同じメニューの価格が変わる」「同じメニューの価格が、平日と土日祝で変わる」「同じメニューの価格が、深夜は割高価格になるが、それ以前は通常価格である」「同じメニューの価格が、天候で変わる(雨が降ると割安価格、他の時は通常価格)」「同じメニューの価格が、混雑状況で変わる」
■いずれかの「ダイナミックプライシング」実施店を「知っている」は6割弱、若い人ほど高い傾向
前述の7種類の「ダイナミックプライシング」の内容のいずれかを「知っている」回答者を合計した「知っている・計」の割合は57.0%だった。性年代別では、認知率が最も高かったのは、20代女性で68.8%、逆に最も低かったのは60代男性で43.5%であった。全体的な傾向としては、年代が下がるほど認知率が高かった。圏域別では、首都圏での認知率が最も高く59.6%となっている。また、価格の違いを「意識して利用したことがある」の割合が最も高かったのも20代女性で36.8%であった。
【本調査概要】
調査対象:首都圏・関西圏・東海圏在住20~69歳の男女(マクロミルの登録モニター)
調査期間:10月1日~10月10日
有効回答数:7,708件(首都圏3,951件・関西圏1,980件・東海圏1,777件)
記事配信・制作協力/外食ドットビズ
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