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外食トピックス

日本百貨店協会、10月の百貨店売上高は32ヶ月ぶりに前年を下回る

日本百貨店協会は、調査対象百貨店 70 社・ 178 店の 2024( 令和 6) 年 10 月度の全国百貨店売上高概況を発表。売上高は 4477 億 4569 万円 ( 店舗調整後前年比 0.7 %減 ) 、入店客数も 0.6 %減と、共に前年実績にわずかに届かず 32 ヶ月ぶりに前年を下回った。

10 月は、増勢が続くインバウンドと、ラグジュアリーブランドなどの身のまわり品や化粧品は伸長したものの、夏日が続く記録的な高温により秋冬物商材が苦戦した他、日曜日対前年 1 日減などもマイナス要因となった。

インバウンド ( 免税売上 ) は、円安基調の中、国慶節休暇 (10/1 ~ 10/7) による客数増もあり、売上高 508 億円 (32.3 %増 /31 ヶ月連続 / シェア 11.4 % ) 、購買客数 51.8 万人 (41.3 %増 ) と、共に 10 月として過去最高を記録。今年 1 ~ 10 月の売上高累計は 5,347 億円 (104.3 %増 ) となり、 2 ヶ月を残す現段階で、調査開始 (2014 年 10 月 ) 以来、初めて 5,000 億円を突破。前年の年間売上高 (3,484 億円 ) との対比では 53.5 %増となった。 国内市場は、身のまわり品や化粧品は好調だったが、天候要因から、衣料品を中心に秋冬アイテムの動きが鈍かった他、食料品も苦戦し、 3 ヶ月ぶりにマイナス転換となった。

都市 (10 都市 ) は、福岡、大阪など 5 地区で対前年プラスとなり、 37 ヶ月連続増。インバウンド需要と高付加価値商材などが牽引。地方 (10 都市以外の 7 地区 ) は、全地区で前年割れし、 2 ヶ月ぶりにマイナス転換。都市と地方の差は、前月より 4.5 ポイント拡大した。

商品別では、主要 5 品目のうち、身のまわり品と雑貨の 2 品目で前年実績をクリア。ラグジュアリーブランドのバッグ等革小物は引き続き伸長。化粧品はスキンケアやメイクアイテムの他、限定品の人気も高く国内外共に好調。主力の衣料品は、天候要因からコートなど重衣料の動きが鈍く苦戦。食料品は、価格高騰などの影響から前年割れだが、菓子がインバウンドやギフト需要で健闘した他、物産展等人気の食品催事も好調に推移。毎年、各社が趣向を凝らし展開しているおせちやクリスマスケーキの予約は、堅調な滑り出しだった。

商品別売上高は、食料品が 1057 億 3426 万円 ( 店舗調整後・前年増減率 2.0 %減 ) 、食堂喫茶 98 億 5311 万円 ( 同 3.7 %減 ) 、衣料品 1297 億 9087 万円 ( 同 4.3 %減 ) 、身のまわり品 780 億 1779 万円 ( 同 2.7 %増 ) 、雑貨 940 億 5523 万円 ( 同 1.8 %増 ) 、家庭用品 143 億 3219 万円 ( 同 3.2 %減 ) 、サービス 42 億 1611 万円 ( 同 15.9 %増 ) 、その他 117 億 4614 万円 ( 同 12.4 %増 ) 、商品券 46 億 6146 万円 ( 同 10.8 %減 ) であった。

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