江戸末期から明治中期にかけて、日本語の外国人向け表示には「エ」を「YE」と表示したものが多くありました。例えば江戸Yedo、円Yenなどです。これは日本語を初めてローマ字表記したポルトガルの宣教師が、当時(16世紀)の日本人の発音を聞いて「YE」と表記したものです。しかし、日本語の「エ」の発音は、その後変化して江戸時代の間に「E」となったのに、外国人は16世紀の日本語表示のまま、「E」とするところを「YE」と書いていました。このため、日本人は最初「エ」は「YE」と書くものだと思ったようです。ヱビスビールも明治23年に発売以来、商標のローマ字は「YEBISU」であり、今日でもこれを踏襲しています。
カテゴリからご質問を探す
工場見学・環境について