サッポロビール（株）は、様々な病気を対象に治療と仕事の両立を支援する制度や留意点を掲載した「がんなど治療と就労の両立支援ガイドブック」の内容をバージョンアップし、社内に公開しました。

本ガイドブックは、主にがんなどの病気の診断を受けた社員とその上司に向けた治療と就労の両立に関する内容で、2017年に当社社内のイントラネットで公開しました。
今回のバージョンアップでは、「本人向け」「上司向け」「同僚向け」それぞれにガイドブックを作成し、病気の診断を受けた際にするべきことや、病気に関する情報開示、両立に使用できる制度や各種相談窓口の紹介などを、それぞれの立場に合わせて説明しています。実際に治療と就労の両立を行った社員の体験記やメッセージを追加することで、必要なサポートと当事者への寄り添いの姿勢を理解しやすい内容としました。また「本人向け」については、対象者を健康診断で要再検査になった社員にも広げるとともに、治療が必要な状況になった際、上司とのコミュニケーションをスムーズに行うことができるよう、伝えるポイントをまとめたシートを新たに追加しました。

作成にあたっては、がんと就労問題に取り組む民間プロジェクト「がんアライ部」が作成した「がん治療と就労の両立支援ハンドブック」や、「一般社団法人がんチャレンジャー」の「がん罹患者にかかわる方必携『寄り添い方』ハンドブック」等を参考にしています。

私たちは、がんなどの病気に罹患しても働き続けられる社会であることを望み、病気の影響を受ける社員の思いを大切にし、働きやすい制度と対話により、会社の強さとしなやかさにつなげます。

1.名称
がんなど治療と就労の両立支援ガイドブック（本人向け、上司向け、同僚向け）

2.社内公開日
2022年3月1日

3.バージョンアップポイント
・実際に治療と就労の両立を行った社員の体験記やメッセージを追加することで、仕事と治療の両立に活用できる制度や、必要なサポート、当事者への寄り添いの姿勢が理解しやすい内容とした。
・本人向け、上司向け、同僚向けをそれぞれ作成し、立場に合わせて活用できる内容とした。
・上司や同僚向けのガイドブックは、がんなどの病気に罹患した方と関わる上での心構えを、まずは理解していただけるような構成とした。

4.ガイドブックの内容
以下リンク先よりご確認ください。
【本人向け】がんなど治療と就労の両立支援ガイドブック
【上司向け】がんなど治療と就労の両立支援ガイドブック
【同僚向け】がんなど治療と就労の両立支援ガイドブック

5.作成担当者のコメント
今回のガイドブックのバージョンアップにあたっては、がんに罹患した当事者の声を何より大切にしました。単に制度に関する情報をまとめるだけでなく、体験談やメッセージを盛り込むことで、治療と就労の両立をよりイメージしやすい内容にしました。このガイドブックを読んだ全ての方が、病気という困難に立ち向かう社員の不安や辛さに寄り添うことや、あたたかいメッセージを送ることの重要性に気付くことができるのではないかと思っています。このガイドブックの活用を通じて、がんなどの病気に罹患した社員を職場全体でサポートする、そんな会社の風土醸成につなげていきたいと思っています。

＜参考＞
・がんアライ部「がん治療と就労の両立支援ハンドブック」
https://www.gan-ally-bu.com/report/2830
・一般社団法人がんチャレンジャー「がん罹患者にかかわる方必携『寄り添い方』ハンドブック」
https://www.gan-challenger.org/handbook/