ニュースリリース

第37回食品産業優良企業等表彰環境部門<省エネ等環境対策推進タイプ>『農林水産大臣賞』を受賞

 サッポロビール(株)北海道工場は、一般財団法人食品産業センターおよび公益財団法人食品流通構造改善促進機構主催(後援:農林水産省)「第37回食品産業優良企業等表彰」環境部門<省エネ等環境対策推進タイプ>にて、農林水産大臣賞を受賞しました。

 今回の受賞は、サッポロビール(株)北海道工場が、北海道恵庭市で操業を開始して26年間継続して取り組んできた環境保全活動や省エネルギー活動に取組んだことに対する評価と受けとめています。今後も「ふるさとのために何ができるだろう?北海道はサッポロビール」のスローガンのもと社会の一員としてお客様や地域の皆様に感謝し、「持続可能な社会」の実現に向けた環境保全活動を行ってまいります。

 サッポロビール(株)は、これらの取組みを継続的に推進し、地域への貢献に取り組んでまいります。

 

 

【受賞概要】           

 サッポロビール(株)北海道工場は、恵庭市に1989年(平成元年)に竣工した工場で、敷地面積36万㎡のうち、62%の緑地面積を有する花と緑の多い工場です。操業以来、自然環境・地域社会との調和を目指し、環境保全活動に積極的に取組んでいます。最新の省エネルギー設備の導入と共に工場内全部門による省エネルギー委員会を中心としたソフト面の活動も行うことで、省資源・省エネルギー意識の醸成と管理の徹底を継続して行っています。

 また、工場から排出される副産物・廃棄物は1998年6月に再資源化100%を達成し、17年間に渡って維持し、ビールの原料である麦芽の未利用部分となるモルトフィードについて、飼料や肥料として再生利用する等、循環型社会の形成、廃棄物の減量等に継続して取り組んでいます。

※温室効果ガス排出削減 1990年比31%削減

※副産物廃棄物の再資源化100%(17年連続達成・現在継続中)

 

【サッポロビール(株)北海道工場の環境保全活動について】 

(1)省エネルギー・地球温暖化対策

 工場竣工当時より、先進技術の活用による省エネルギー推進しています。

 

<先進技術の活用による省エネルギー事例>

2001年に都市ガスを燃料とするコージェネレーションシステムを経済産業省からの補助金を受け導入しました。ガスエンジンを駆動させ発電すると同時に発生する排熱を熱回収により得られた蒸気は、当時世界初の氷点下の冷熱が取出し可能な吸収式冷凍機を導入していたことから、冷熱としても利用可能なエネルギー効率の高いシステムとして導入することができました。本設備の導入により年間 1‚700t-CO2のCO2排出量を削減(工場全体の約13%)し、低炭素化社会の実現に寄与しました。

他にも、先進技術を活用した省エネルギー設備として、1989 年の工場操業時からメタンガスが回収・再利用可能な嫌気性廃水処理設備を導入し、副産物として得られるメタンガスはボイラ燃料として再利用するシステムの導入や、1997年に、ボイラ燃料をプロパンガスから都市ガスへ切替えることでのCO2排出量の低減、2013 年には、「次世代型熱利用設備導入緊急対策事業」の対象機器である潜熱回収型小型貫流ボイラの導入等により、省エネルギーや地球温暖化防止に寄与しています。

(2)環境保全活動について <工場等の緑化、地域の美化運動、社会貢献活動等の取り組み>

 地域の環境保全活動への参加や工場周辺の環境美化に取り組んでいます。また、市民の皆様や各団体への見学会や自然観察会等を開催し、当社の活動について紹介を実施して、自然環境・地域社会との調和を目指して活動をしています。当工場のビオトープを含めた工場内の庭園は、夏はパークゴルフ場としても一般開放し、地元住民の方々を始め多くの方々に楽しんでいただいています。

 

 <環境保全への社内体制等>

 省エネルギー・省資源の推進は、1989年工場操業以来、部門を横断した従業員で構成される省エネ委員会を中心に取り組んできました。エネルギーの使用状況を工場メンバーで共有し、日常のムダの撲滅を実施しつつ、循環社会の一員として何ができるかを常に研究し地域社会への貢献を継続して取り組んでいます。また、1999年9月にISO14001を認証取得し、環境法令の遵守のみでなく、環境保全活動の推進を行っています。環境保全、省エネルギー・省資源、廃棄物の資源化について、工場・各部目標に落とし込み従業員全員の取り組みとして活動しています。

(3)地域社会への貢献・協力等について <「北海道の森を元気にしよう!」キャンペーン>

 北海道工場で生産した対象商品を北海道産の吸収系J-VERでカーボン・オフセットし、コープさっぽろが販売する「北海道の森を元気にしよう!」キャンペーンを、平成25年と平成26年に行いました。生活協同組合コープさっぽろとサッポロビール(株)は、北海道とそれぞれ包括連携協定を締結しており、協働で取り組みました。取組の第1弾では北海道有林及び上士幌町有林により創出されたクレジット(90t-CO2、135万円)を、第2弾では北海道有林及びJ-VERを創出する北海道内の全13市町村有林により創出されたクレジット(130t-CO2、195万円)をそれぞれ購入しています(合計220t-CO2、330万円)。特に第2弾ではより多くの自治体を対象とすることにより、道内の複数地域への資金還元と、クレジットの地産地消を実現しています。 

 

以上

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