リクルート、物価高で高まる節約志向の実態と外食での節約行動_外食編
リクルートの外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」は、物価高で高まる節約志向の実態と外食での節約行動について消費者アンケート調査を実施した。概要編に引き続き、外食編を掲載する。
■外食での節約対象は、「夕食」が最多で71.1%、前年比で相対的に増加したのは「昼食」
現在、特に節約を意識している出費で「外食」と回答した人(n=2,751)に、具体的な節約対象を尋ねた。節約を実行している外食の種別では「夕食」が最も割合が高く71.1%(前年71.9%)、次いで「昼食」が52.0%(同51.8%)となっている。前年と比べると、相対的に「昼食」の節約志向のウェイトが高まっている。性年代別では、30代女性は「夕食」「昼食」「飲酒」「喫茶」「朝食」と、外食のほぼ全場面で、節約を実行する割合が他の多くの性年代より高く、外食での節約に強い意識が働いているようだ。
■外食での節約方法は、「回数」を減らす76.1%が最多だが、割合は2年連続で減少
また、具体的な節約方法を尋ねたところ、外食の「回数」を減らす人の割合(76.1%)が最も高いことは前年同様であったが、前々年の83.2%、前年の77.3%から2年連続して減少した。「単価」を抑える人(前年44.9%→今年45.1%)、「(注文の)数量」を減らす人(前々年23.5%→前年28.6%→今年29.2%)は前年と同程度で推移した。性年代別では、40代女性で「回数」、60代男性は「単価」「数量」で節約する割合が他の性年代よりも高かった。
■外食で実施したことがある節約方法は「クーポン」「スマホやカード支払いでポイント取得」など
次に、実施したことがある外食時の節約方法について尋ねた。1位は「インターネットやアプリ、フリーペーパーからクーポンを入手し利用」で54.8%(前年52.6%)、2位は「スマホやカードで支払ってポイントをためる、使う」で48.8%(同49.9%)、3位は「インターネット予約でポイントをためる、使う」で39.1%(同38.9%)。1~3位の順は前々年・前年と同じだった。性年代別では、20~50代女性で「インターネットやアプリ、フリーペーパーからクーポンを入手し利用」、20・30代女性で「スマホやカードで支払ってポイントをためる、使う」「インターネット予約でポイントをためる、使う」「飲食店の公式アプリ、メルマガなどに登録し、割引サービスを利用」の割合が、40~60代女性で「ランチタイムなど、お得な時間帯での外食」の割合が、他の性年代に比べ高かった。
■今後も実施したい節約方法は「インターネットやアプリ、フリーペーパーのクーポン」47.6%
今後も実施したい外食時の節約方法について尋ねた。1位は「インターネットやアプリ、フリーペーパーからクーポンを入手し利用」で47.6%(前年45.7%)、2位は「スマホやカードで支払ってポイントをためる、使う」で44.1%(同45.5%)、3位は「インターネット予約でポイントをためる、使う」で33.2%(同33.6%)と、前年と同じ順位。性年代別では、20~50代女性で「インターネットやアプリ、フリーペーパーからクーポンを入手し利用」の割合が、20・30代女性で「スマホやカードで支払ってポイントをためる、使う」「インターネット予約でポイントをためる、使う」の割合が、他の性年代より高くなっており、これまでに実施してきた節約方法と同様の傾向となっている。
記事配信・制作協力/外食ドットビズ
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