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定番ドリンクをブラッシュアップ レモンサワー

メイン、あるいは2杯目以降で訴求するドリンクとして人気があるのが、レモンサワー。20代の男性・女性の飲用率も高い。美味しいレモンサワーの作り方と、メニューのバリエーションなどを紹介する。

飲みたいドリンクNO.2

 サワーは、清涼感があって食事に合うことから、飲食店の定番ドリンクとなっている。アンケート調査で、「お客様が飲みたいドリンクは」という質問に、トップのビールに次いで2位がサワー。 支持が高いのは「価格が安い」より、「味が好き」というのが理由。サワーは、フレーバーとの組み合わせによって多彩なバリエーションがあり、幅広いニーズに対応できる。

写真中央手前がスタンダード。時計回りに左からスノースタイル、シャーベットタイプ、レモンアイス、キレートレモン割。

メニューの拡充に最適

 サワーで好きなフレーバーは、男女を合わせるとレモンとグレープフルーツが並ぶが、レモンは男性の比率が高い(下のグラフ)。"たかがレモンサワー。されどレモンサワー"。定番だからこそ手を抜かず、磨き上げて提供していきたい。

多様なメニュー展開

レモンサワーは、「生レモン使用」タイプと、「フレーバー使用」タイプがある。それぞれ使用する食材、作り方、味わいが異なる。自店に合ったアレンジを行うか、あるいは、人気のあるドリンクなのでメニューの複数展開も有効だ。

◆レシピの一例
レモンサワー <材料>
レモン串切り (1/2 個を3等分)
サッポロ焼酎 60ml
リボンレモンシロップ 30ml
おいしい炭酸水 90ml
氷10個
<作り方>
(1)レモン串切り2個をグラスに入れ、氷を加える。サッポロ焼酎とレモンシロップを注ぎ、ステアする。
Point
グラスや焼酎の液温を十分に下げるために、よくステアすること。
(2)よく冷やした炭酸水を注ぎ、底からしゃくるように2回ほど静かにステアする。レモン串切り1 個を添えて提供。
Point
炭酸を飛ばさないために、冷えた炭酸水を使用し、注ぐ時は氷に極力当てず、ステアは最小限にすること。

生レモンの扱い

 レモンは横切りだけでなく、縦切りも搾りやすい。
外果皮(黄色い部分)にはレモン特有の爽やかな香りがある。
内果皮(白い部分)には苦味成分がある。

スクイザー(搾り器)にレモンの内果皮(白い部分)をぐりぐりと押しつけると苦味が出てしまう。できればスクイザーに押し付けず、指で搾り出す方がいい。

味のこだわりで差別化

他店と差別化できる「美味しいレモンサワー」のポイントは2点。
(1)「レモンのピール(外果皮)の香りを活かす」こと。輪切り、あるいは串切りをグラスの上に添えるだけで、香りが良くなる。
(2)「味のバランスのコントロール」。酸味、甘味、苦味の3つの味覚設計。また、自店のフードとの相性を考慮する。
さらに、業態、客層や提供する料理に応じた味のバランスが重要だ。例えば、年配の男性客が多く、塩味の強い串焼きを提供しているお店では、サワーの甘さを控え、酸味を立たせるなど。
こんなひと工夫が、料理との相性を高めてくれる。

アレンジレモンサワー
レモンサワーを独自にアレンジし、付加価値を付けて提供(作り方は、一例)。
※レシピ中「焼酎」はサッポロ焼酎、「炭酸水」はおいしい炭酸水。

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