奇跡。
それは、
常識で考えて起こるはずのないもの。
奇跡の瞬間、
奇跡の風景、
奇跡の人物
我々の想像を遥かに超える出来事や現象の数々。
あなたは実際に、
そんな「奇跡」を目撃したことがあるだろうか。
そして、ご存知だろうか?
サッポロビールにも、
まさに「奇跡」と呼ぶに
ふさわしいビールが
存在するということを…
そのウワサの真相を探るべく、
話は1984年まで遡る。
この年の3月、サッポロビールから
ひとつのビールが誕生した。
その名も、
「サッポロカップ<生>」
そしてこのビールこそが
後にサッポロビールに
「奇跡」を起こすこととなるのだ
まず注目すべきは
「シルバーのデザイン」
シルバーに輝く曲面形カップの缶容器は、
当時の既存の缶ビール製品としては
個性的な存在だった。
さらに、
「650mlのビッグサイズ」
ビールの大瓶が633mlと考えると、
650mlサイズの缶ビールは異質そのものだった。
しかし、そのデザインが話題となった反面、
ほぼ大瓶1本分のビールは缶で飲むには量が多く、
さらに泡がない状態で飲みきらないといけないため、
その売れ行きはイマイチだったという。
そしてついには、
大量の在庫を抱える事態にまで
発展したのである…
それではなぜ、そんなサッポロカップ<生>が
「奇跡」と称されるようになったのか。
あなたには、
この真相がおわかりだろうか…?
サッポロカップ<生>が
「奇跡のビール」と称される理由。
そこには、当時のサッポロビールの、
ある戦略が深くかかわっているのである。
それは、
「サッポロビールの海外展開」
1980年、サッポロビールは
企業のさらなる拡大を目指し、
新たに海外事業に着手していた。
サッポロビールならではのビールのうまさを、
世界に広げようとしていたのだ。
当時、こんなエピソードがあったという。
この年の秋、
サッポロビールはロサンゼルスの寿司バーから
「サッポロ小瓶(熱処理)」の注文を受けた際、
何を勘違いしたのか、
「サッポロびん生の大瓶」を
誤って配達してしまったというのだ。
だがその結果、
予想を反する、ある出来事が起きた。
「こんなビッグサイズのビールは見たことない!」と、
現地で話題となったのだ。
この珍事から、サッポロビールは考えた。
「形の違う容器が海外では
人気になるのではないか…」
そして1984年10月、
サッポロビールはひとつの賭けに出る。
そう、その特異なデザインを活かして、
サッポロカップ<生>の海外販売を決断したのだ。
そしてそれは
サッポロビールの狙い通りとなった。
なんと、
日本では売れなかったサッポロカップ<生>は
そのオリエンタルなデザインが「クール」と評価され
「シルバーサッポロ」という愛称で呼ばれるほどに、
北米で大ヒットしたのだ。
そして1985年、サッポロビールはついに、
念願であったアメリカでの
日本製ビールシェア
第1位の座を獲得。
あれから長い月日がたったいまも、
サッポロカップ<生>は
海外で愛され続けているのである…
いかがだっただろうか?
それ以降、サッポロビールは
アメリカで一番売れている日本のビールとして、
30年以上もの間、
首位の座を守り続けている。
日本では不人気に終わった
サッポロカップ<生>が
世界に名を轟かせた、
まさに「奇跡」と呼ぶに
ふさわしい話なのであった…
いまも海外で愛される
「サッポロカップ<生>」。
あなたがいま飲んでいるビールも、
いつか世界を魅了する日が
来るかもしれない
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