私は、2018年の4月より、神奈川県の小田原市役所から熊本地震の応援職員として派遣されています。
私は熊本出身ではないのですが、熊本には過去訪れたことがあり、また小田原と同じくお城があるまちとして地震後の状況が気がかりでした。応援職員として、熊本城の復旧・復興に携われることは大変光栄なことです。
当日は市民・県民の方々だけでなく、熊本県外からも大勢の方々が来城されました。特別公開当初は平日も見学可能で10月14日までの10日間で4万人に達しました。
多くの方々が笑顔で来られ、応援のお言葉もいただき、私たちのほうが元気をもらったような気持ちがします。中には3年半ぶりに熊本城を間近で見られたことで涙する方もいらっしゃいました。
皆様の熊本城への想いを感じ、より一層、復旧・復興に邁進していきたいと改めて思いました。
地上約6メートルの特別見学通路が完成し、復旧工事の様子を安全に間近からご覧いただけます。今までとは違う視点から観覧できるようになるので、見学される方々には気づきの機会は多いかもしれません。
天守閣の中にまでご案内できるようになるのは、特別公開第3弾の2021年の春で、さらに一年かかりますが、復旧の進捗に応じて変わっていく熊本城の姿を是非ともご覧いただきたいと思います。
一昨年(2018年)3月に策定した熊本城復旧基本計画では、復旧完了まで20年という期間が示されています。
復旧工事を進めながら、その様子を観覧できる復興見学ルートを整備・公開することで、熊本城がまだまだ復興途上であるということを皆さんに広く知っていただきたいと願っております。
昨年(2019年)10月5日から始まった「熊本城特別公開」ですが、第1弾公開日には連日多くの方々にお越しいただいています。
特別公開はこれから第2弾、第3弾と続いていきます。これからもより多くの方々にお越しいただき、復旧過程の熊本城を是非ご覧いただきたいです。