生ビールのおいしさを広めた、日本初のビヤホール
1899年、「惠比壽ビヤホール」は現在の東京・銀座にオープンします。日本初となったビヤホールは、工場直送の生ビールを味わってもらいヱビスビールを宣伝するという画期的なアイデアで誕生しました。当時はまだ高価だったビールですが、工場直送の生ビールが飲めるとあってビヤホールは大繁盛となりました。1934年に誕生した「ビヤホールライオン 銀座七丁目店」は今なお当時の姿で現存し、昭和初期のレトロな雰囲気が楽しめる現存する日本最古のビヤホールです。さらに、独自のビールサーバー「サッポロセパレシステム」を開発するなど、生ビールのおいしさにこだわり続けています。
日本初のビヤホール誕生
"ビヤホール"という名前の由来
大入り大繁盛で、宣伝も商売も大成功
ビヤホールはわずか40坪の広さでしたが、店内は入口左側にカウンターを設け、ニッケル製のスタンドを設置し、床はリニリューム張りと当時としては斬新な装いでした。ビールはガラス製ジョッキ半リットルで10銭で、当時はまだ高価だったビールですが、工場直送のおいしい生ビールが飲めるとあって、新しいもの好きの江戸っ子はもちろん、遠方からも馬車でやってくる方がいるほどの大繁盛。初日225リットル、2日目245リットル、3日目450リットルを売る好調さで、開店1週間からは1日1,000リットルも売れる日もありました。
現存する日本最古のビヤホール
1934年(昭和9)4月8日に誕生した「ビヤホールライオン銀座七丁目店」は、今なお創建当時のままの姿を残す"ビヤホールの殿堂"。入口正面のビール麦を収穫する婦人たちを描いたガラスモザイク大壁画をはじめ、照明や柱、壁など店内各所は美しい装飾で彩られ、昭和初期のレトロな雰囲気を味わえます。銀座ライオンの伝統技術と徹底した品質管理で提供する最高の生ビールを求め、毎日全国のビール好きが集まる、知る人ぞ知るお店なのです。