サッポロのルーツ、ドイツ醸造法と独自製法の追求
サッポロビールの前身「開拓使麦酒醸造所」をつくった一人、中川清兵衛は、かつてドイツのベルリンビール醸造会社でビール醸造を学んでいました。帰国後に開拓使に迎えられ、1876年に「開拓使麦酒醸造所」が完成します。そして翌年、ドイツ醸造法の技術を使って北海道初のビール、冷製「札幌ビール」を発売。開拓使のシンボル「北極星」がラベルに描かれたビールは評判となります。その後も、おいしいビールをつくるために徹底して原料にこだわり、自ら大麦、ホップの品種改良を行います。こうした取組みは大変珍しく、世界のビール会社でもほとんど例がありません。原料へのこだわりを最大限にいかすため、ビール酵母を中心に1,000株を超える酵母を収集し、日々さまざまな製法を追求しています。