福岡県北九州市の九州工場は2000（平成12）年2月、最終のビール出荷を終えました。九州地区の主力供給工場は新九州工場と命名され、同年3月に竣工（2010年九州日田工場と改名）。新工場の建設がどこになるのか、マスコミ各社の関心が高まったことから、ビール関係者だけでなく、九州の多くの人が注目するところとなったのです。
多数の候補地の中から、水郷日田として有名な大分県日田市に決まりました。工場の基本コンセプトは“環境との共生”、“地元との共生”です。良質な水を育む自然や地元への感謝という思いからです。

CM総合研究所の調査によると、黒ラベルの「温泉卓球編」が2000（平成12）年1月度のCM好感度No.1になりました。3,000余りもあるCMの中でのトップです。1970（昭和45）年の「男は黙ってサッポロビール」以来、30年に一度のヒットだ、とする評論家もいたほどです。山崎努と豊川悦司が繰り広げるバトルは大きな話題となり、卓球ブームをもたらしました。