明治政府は、明治2年(1869)北海道の開拓と近代国家建設のために「開拓使」を設置。
アメリカなどから招いた技術者の指導のもと新たな産業を数多く興していきました。
農業と勧業の柱になったのが、ビール造り。
原料の大麦・ホップの調達、低温で発酵・熟成させるビール造りには欠かせない氷が豊富に手に入る北海道は、
ビール造りに必要な条件に恵まれていたことがその理由でした。
明治9年(1876年)ドイツで醸造法を学んだ日本人技術者らも集まって
サッポロビールの前身となる開拓使麦酒醸造所が誕生。
日本人の手によって本格的なドイツタイプのビールが造られたことから
この地は日本のビール発祥の地とも言えそうです。
そこは現在サッポロファクトリーとなり「札幌開拓使麦酒醸造所」はその一角で
当時の製法にならったビール造りを続けているブルワリーです。
開拓使麦酒醸造所のあゆみを紹介 [見学館]
「札幌開拓使麦酒醸造所」の正面には、無料で見学できる見学館があります。ここでは、日本のビール造りのあゆみを貴重な写真とともにパネルでご紹介しているほか、実際にビール醸造で使われている仕込釜、ろ過槽なども見ることができます。
- サッポロファクトリーレンガ館1階
- 開館時間/10:00~22:00
- 定休日/12/31
「復刻」の1杯、できたてを味わえる [BREWERY1876]
開拓使がビール造りに情熱を注いだ地で、伝統の味を再現している「札幌開拓使麦酒醸造所」。その隣には「BREWERY1876」があり、「開拓使麦酒醸造所」の造りたてのビールを味わうことができます。晴れた日には、煙突広場に設けた席でビールをお楽しみいただけます。
- サッポロファクトリーレンガ館1階
- 定休日:サッポロファクトリーに準ずる
- 営業時間 :12:00~20:00(予定) ※10~3月は18時閉店予定
Information
札幌市中央区北2条東4丁目
Tel.011-252-8231
[アクセス]
地下鉄/東西線「バスセンター前」駅下車、8番出口より徒歩4分
中央バス/サッポロビール園・ファクトリー線「ファクトリー前」下車
サッポロビール博物館:ファクトリー前よりバス乗車6分
JR/札幌駅より徒歩約12分
開拓使麦酒 ろ過
【ピルスナー】
サッポロビール創業当時の製法を忠実に再現。重厚でしっかりした味わいが特徴。オホーツク産、富良野産の麦芽、富良野産のホップを一部使用。
開拓使麦酒 無ろ過
【ピルスナー】
サッポロビール創業当時の味を再現。重厚でしっかりした味わいが特徴。オホーツク産、富良野産の麦芽、富良野産のホップを一部使用。
アルト
レンガの色を思わせる赤褐色の上面発酵タイプのビール。まろやかで、すっきりとした味わいです。
ヴァイツェン
原料の約半分に小麦麦芽を使用したビールです。フルーティな香り、ホップの優しい苦み、きめ細やかで滑らかな泡をお楽しみください。
クラシック
【ピルスナー】
1985年、素材と製法にこだわった北海道限定販売の生ビールとして誕生。副原料を一切使用しない、麦芽100%。ファインアロマホップを使用。※サッポロビール北海道工場で製造。
復刻札幌製麦酒
札幌開拓使麦酒醸造所が、創業当時の味を忠実に再現したビール。サッポロビール博物館で実施中の「プレミアムツアー」で提供しています。
サッポロファイブスター
サッポロブランドのプレミアムビールの先駆者。札幌開拓使麦酒醸造所が醸造し、サッポロビール園限定で販売。ジンギスカンと良く合う、コクのある味わいです。