世界が認めるカリフォルニアの名門
アメリカワインの代名詞となっているカリフォルニアの中でも、高品質なワインの産地として知られているナパ・ヴァレー。ベリンジャーはそんな同地のヴィンヤードから、140年以上の長きに渡り高品質なワインを造り続けてきた、ナパ・ヴァレー最古のワイナリーです。
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カリフォルニアの地に託された
ドイツ人兄弟の想い初めてナパ・ヴァレーを訪れた瞬間、故郷ドイツのワイン産地を彷彿させる風景に、ベリンジャー兄弟は大きな希望を抱きました。そこにアメリカンスピリットも加わり、ふたりはこの地にワイナリーを完成させたのです。
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禁酒法時代を乗り越え、現存する
ナパ・ヴァレー最古のワイナリーへ1918年から1933年までの間、アメリカの酒造業者を苦しめた禁酒法。そんな悲劇の時代にもベリンジャーは、礼拝用ワインという特別な許可の下、年間15,000ケースのワインを醸造。創業者の意思を途絶えさせることなく、現在にまで継承し続けています。
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さまざまな『初めて』でワイン業界を牽引
重力式の供給装置、手掘りセラーでの操業、1943年のワイナリー公開ツアー。これらはすべて、ベリンジャーが初めて実現したチャレンジです。この開拓精神により、ベリンジャーは『カリフォルニアワインのリーダー』として敬愛されるとともに、ナパ・ヴァレーの伝統を築き上げました。
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輝かしい経歴の数々で世界に名を轟かせる
世界で初めて赤白両方で“ワイン・オブ・ザ・イヤー※”に輝き、通算12回の“ワイナリー・オブ・ザ・イヤー”を受賞。ワイン専門誌ワイン・スペクテイターとワイン・アドヴォケイト両誌による評価では、90+ポイント以上の獲得数でアメリカ過去最多を誇っています。
※「ワイン・スペクテイター」にて、プライベート・リザーブのカベルネ・ソーヴィニヨン 1986およびシャルドネ 1994が「ワイン・オブ・ザ・イヤー(1990、1996)」を受賞
ナパ・ヴァレーに点在するベリンジャーの源泉
ナパ・ヴァレーで特に優れたいくつかの農地を厳選し、自社でぶどうを植え付け、完熟まで徹底管理。ベリンジャーのヴィンヤードは、土壌や気候、地形などの違いにより、すべてが異なる特徴を持っています。そんなベリンジャーの主要ヴィンヤードをご紹介します。
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フォークト・ヴィンヤード
ハウエル・マウンテンに位置する15エーカーのヴィンヤードで、土壌は火山性。強さとストラクチャーのあるぶどうが育ちます。2009年ヴィンテージより、プライベート・リザーブのブランドに加わりました。
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スタインハウアー・ランチ・ヴィンヤード
冷涼な山地の気温と長い日照時間に恵まれた、ハウエル・マウンテンの標高1,800フィートに位置するヴィンヤード。強いフレーバーを持つ、カベルネ・ソーヴィニヨンとカベルネ・ブランを産出しています。
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バンクロフト・ランチ・ヴィンヤード
ハウエル・マウンテンの標高1,800フィートに位置する、美しい山地のヴィンヤード。多数の品種を栽培する中でも、特にメルローは色が濃くフレーバーも強いため、1987年以来、瓶詰めも他とは別に行われています。
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シャボー・ヴィンヤード
ナパ・ヴァレー東部の傾斜地にある、黒曜石が混ざった丘の中腹のヴィンヤード。生産量を抑えることで、深い色とミントを感じさせる豊かなフレーバーを備えた、最高のカベルネ・ソーヴィニヨンを作り出しています。
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セント・ヘレナ・ホーム・ヴィンヤード
1875年から自社で管理する、ベリンジャー兄弟を最初に魅了したエリア。扇状地の傾斜面にはカベルネ・ソーヴィニヨンが植えられ、プライベート・リザーブ・カベルネ・ソーヴィニヨンの主要農場となっています。
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マーストン・ヴィンヤード
火山性土壌の歴史あるヴィンヤード。ローヌとボルドーのヴァラエタル、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、シラーが高く評価されてきました。セント・ヘレナの西側にある小規模ヴィンヤードのひとつです。
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ギャンブル・ランチ・ヴィンヤード
扇状地レクター・クリークから放出される岩まじりの土により、良く熟した強いぶどうが育ちます。樽発酵させる当社のシャルドネ、メルロー、ソーヴィニヨン・ブラン、カベルネ・ソーヴィニヨンも栽培されています。
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ランピリデ・ヴィンヤード
霧の層より高い、マウント・ヴィーダ−の標高約2,400フィートに位置。プライベート・リザーブを構成する最も新しいヴィンヤードで、素晴らしく深みのあるフレーバーと強さを感じさせるぶどうを産出しています。
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ナイツ・ヴァレー・ヴィンヤード
火山性の水はけの良い土壌は、カベルネ・ソーヴィニヨン、ソーヴィニヨン・ブラン、セミヨン、メルロー、カベルネ・フランの栽培に最適。1983年には、最高級のぶどう栽培地域として公式に認定されました。
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1869
ベリンジャー兄弟の弟ジェイコブがカリフォルニアに到着し、ナパ・ヴァレーの商用ワインメーカー“チャールズ・クリュッグ”セラー担当主任に就任。
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1875
ベリンジャー兄弟が、セント・ヘレナに215エーカーの土地を購入。この区画は、後にベリンジャー・エステートの中心地となる。
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1876
ベリンジャー設立
「アメリカで世界に誇れるワインを」ベリンジャー初の収穫と圧搾が行われる。弟がワインメーカー、兄が財務を担当し、18,000ケース(約40,000ガロン)のワインを醸造した。
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1920〜1933
公式ライセンスのもと、
酒造業界の悲劇を乗り越える禁酒法が施行される中でもベリンジャーは、礼拝用ワインとして、政府からの酒造許可を正式に取得し、教会に販売し続けた。
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1934
禁酒法廃止後、ベリンジャーは、ワイナリーとして初の公開ツアーを開催。ナパ・ヴァレーのワインツーリズムの火付け役となる。
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1967
創業91年を迎えたこの年。その業績と歴史的価値が認められ、ベリンジャー・ワイナリーはアメリカの歴史的建造物に指定される。
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1971
伝説的ワインマスター、マイロン・ナイチンゲール入社。今も“ナイチンゲール”(日本未発売)の名で製造される、フランスソーテルヌ由来の貴腐ワインを造り出した。
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1972
ベリンジャーのラインハウスが、
国家歴史登録財に指定1883年の建造から現在まで。ベリンジャーのシンボルであり続ける“ラインハウス”が、アメリカ合衆国国家歴史登録財に指定される。
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1976
マイロン・ナイチンゲールとエド・スブラジアによりプライベート・リザーブの製造を開始。厳選したカベルネとシャルドネのぶどうを使い、フレンチオーク樽で発行させる手法が採用された。
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1984
エド・スブラジアが6代目のチーフワインメーカーに。
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1990
アメリカ有力ワイン専門誌による
世界No.1の称号を獲得プライベート・リザーブのカベルネ・ソーヴィニヨン 1986が、ワイン・スペクテイター誌において、その年のNo.1ワインの称号、ワイン・オブ・ザ・イヤーに選ばれる。
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1996
赤白両方でワイン・オブ・ザ・イヤー
獲得の偉業を達成ワイン・スペクテイター誌において、ワイン・オブ・ザ・イヤーを白ワインでは世界で初めて、プライベート・リザーブのシャルドネ 1994が獲得。
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2001
ナパ・ヴァレーで操業を続ける
最古のワイナリーとなる設立125年を迎えたベリンジャー。この年をもってして、カリフォルニアはナパ・ヴァレーで操業を続ける最古のワイナリーとなる。
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2015
ジェイコブ・ベリンジャーの直系マーク・ベリンジャーが、チーフワインメーカーとして入社。前チーフワインメーカーのローリー・フックは名誉ワインメーカーに。
ベリンジャー兄弟が140年に渡り培ってきた、ワイン造りへの真摯なこだわり。
その意匠は今も幾人かのワインメーカーにより受け継がれ、
4つのブランドを軸に、豊富なラインアップを取り揃えています。
カリフォルニア北部一体に広がる複数のヴィンヤードで収穫される優良品種の数々。その産地ごとの個性を活かしたナパ・ヴァレーのワイン。それがアペラシオンシリーズです。140年以上続くワイン造りの歴史とぶどう栽培の経験をもとに造りあげたアペラシオンシリーズは、毎年多くの名声を獲得しています。
「いつでもどこでも楽しめる、高品質のカリフォルニアワインを紹介したい」。そんなベリンジャー兄弟の夢を叶えるべく造り出されたファウンダース・エステート。カリフォルニアで、特に優良なヴィンヤードから選び抜いたぶどうを使用しています。複雑さを持つこのワインは、その味わいがカリフォルニアワインとぶどう栽培の躍進を体現しています。
2006年、日本先行発売でデビューした名門ベリンジャーのエントリーシリーズ。発売にあたっては、味覚研究所の所長自らが来日し、日本人の味覚調査を実施。味わいづくりに反映させ、日本市場へのこだわりを持って発売された商品です。そのため、どのぶどう品種でも日本人にとって非常に馴染みやすく、フードフレンドリーなワインに仕上がっています。